2018年3月号 BUSINESS
東京の玄関・羽田空港をめぐり、小さいながらも重大な懸念が生じている。2020年の国際線増便に伴い、乗降客が空港内を右往左往する羽目になる可能性があるのだ。そして、そのババを引かされたのがANAホールディングス(全日空)である。 日本は「大観光時代」を迎えつつある。17年の外国人訪日客は過去最高の2869万人で、政府が目標に掲げる20年の4千万人を視界に捉えた。国土交通省はこれを踏まえ、20年3月からの羽田の国際線の大幅増便を決定。滑走路の使い方や飛行経路を工夫することで、国際線の発着回数を現在の1.7倍の約9.9万回に引き上げる。1日当たり52便も増える計算だ。 しかし、発着回数や乗降客が増えても、搭乗手続きを行ったり、飲食や買い物をしたりするターミナルが増えるわけではない。このため、国交省は現在の国際線ターミナル(20年以降は「第3ターミナル」に改称)に加え、2つある ………
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