全日空がなぎ倒す「スカイマーク」

引責辞任を迫られた西久保はとことん抵抗しているが「大勢は決した」(国交省関係者)。

2015年2月号 BUSINESS

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昨春から火種となっていたスカイマーク(国内航空3位)問題が漸く決着しそうだ。同社は全日本空輸を擁するANAホールディングスグループの傘下に入り、再建を目指すことになりそうだ。そもそもスカイマークの経営問題とは何だったのか――。事の発端はスカイマークがエアバスと(全日空や日本航空でさえ1機も購入実績がない)超大型旅客機「A3​8​0」6機の購入契約(約1​9​0​0億円)を結んだことだ。同社は14年3月期に前払い金として2​6​5億円をエアバスに払ったが、同期末決算で25億円の営業赤字に陥り、「カネがなくなった」(同社幹部)。15年3月期にエアバスに支払う予定の5​0​0億円以上を用立てられるはずもない。社長の西久保慎一(59)はエアバスに6機中4機の購入を解約した上で、すでに製造に入っている2機についても導入延期を申し出たが、エアバスは「大手航空会社の傘下に入ることが契約変更を受 ………

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