「論客」新浪と三木谷は月とスッポン

産業競争力会議で岩盤規制に切り込む論客コンビ。ビジネス優先の「利益誘導」批判も。

2013年12月号 BUSINESS

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安倍晋三政権の成長戦略作り「秋の陣」では、大きな発言力で政府に圧力をかけ続けた産業競争力会議メンバーの新浪剛史・ローソン最高経営責任者(CEO)と、三木谷浩史・楽天会長兼社長の評価が割れている。2人の主張は、楽天エース、田中将大投手並みの剛速球が目立ち、軋轢を招いたが、岩盤規制を突破するため、政府が2人との連携プレーに期待している面もあった。しかし、自社ビジネスを超え、大局的に物事を見渡す資質については、三木谷氏に疑問符が付いた形である。

効果絶大だった新浪発言

10月末から11月初めにかけ、安倍首相が重視する成長戦略を巡り、ヤマ場が訪れた。まず、日本のコメ政策を決定づけてきた生産調整(減反)にレッドカードが突き付けられたのは、10月24日の産業競争力会議(議長・安倍首相)の農業分科会だった。政府は1970年以来、コメの生産量を決めて抑制し、コメ価格を維持する減反政策を続けて ………

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