「反社融資」みずほ首脳の目は節穴

たび重なる文書報告−−。暴力団関係者が拝む「オリコ様」。組員本人はともかく妻子はどうなるか。

2013年12月号 DEEP

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暴力団組員など反社会的勢力への融資問題が発覚した、みずほ銀行。塚本隆史会長(63)=退任=と佐藤康博頭取(61)は文書による報告を見落としたと報じられたが、問題の融資に関する文書報告は2010年以降、少なくとも塚本氏に6回、佐藤氏に5回も繰り返されていた。塚本氏はみずほフィナンシャルグループ(FG)会長にとどまり、佐藤氏は頭取とFG社長を続けるが、詳しく経緯をたどり責任の取り方を検証した。

初チェックで「200件超」

第三者委員会の調査結果や関係者の話によると、問題の融資は、オリエントコーポレーション(オリコ)を保証会社とする販売提携ローンで繰り返された。暴力団関係者は「ベンツやレクサスなど高級車のローンが多いようだ」と明かす。提携ローンはみずほの前身の一つ、第一勧業銀行が1997年から始めた。オリコの加盟店で車などのローン購入を申し込むと、オリコが審査し、通れば、みずほ銀行(BK ………

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