吠える小泉「脱原発」の裏

進次郎を政務官に抜擢したのに元首相のラッパは鳴りやまない。「誰のおかげで総理になったと思っているんだ!」

2013年12月号 POLITICS [恩知らずの安倍総理]

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飯島勲内閣官房参与の携帯電話が鳴った。「記事を読ませていただきました。これだけはっきりモノが言えるのは、飯島さんしかいません。ありがとうございます」声の主は安倍晋三首相。翌日店頭に並ぶ「週刊文春10月24日号」のトップ記事をいち早く入手し一読した直後だった。見開き4ページで、黒抜きの大見出しは、「小泉純一郎元総理『原発ゼロ宣言』に物申す!――「実現なき理想では……」35年仕えた秘書官が直言」小泉氏の議員引退と共に完全に袂を分かった飯島氏は現在、安倍首相のアドバイザーである。最敬礼に近い謝辞を受けたのは他でもない。小泉「原発ゼロ宣言」が8月26日付毎日新聞コラムで世の知るところとなってから1カ月半、安倍官邸は静観・黙殺を決め込んだが、小泉ライオンは9月24日東京で90分、10月1日名古屋で60分と講演で気炎を上げ、同16日千葉県木更津市ではとうとうテレビカメラを前 ………

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