新疆圧政が招いた「天安門突入」

実行犯は公安に射殺されたウイグル人の親族。当局は「テロ組織関与」と断定し抑圧。

2013年12月号 GLOBAL

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10月28日正午過ぎ、北京の天安門前の長安街を走行していた新疆ナンバーの四輪駆動車が突然急ハンドルを切り、観光客らでごったがえす歩道に突入。天安門と歩道の間にかかる金水橋の欄干に激突し、炎上した。この突入事件で四駆に乗っていた3人と巻き添えになった観光客2人が死亡、日本人1人を含む38人が負傷する惨事になった。首都の象徴である天安門前で大きな炎が上がる様子は、多数の観光客や市民のカメラ付き携帯電話で撮影され、微博(ウエイボー)(中国版ツイッター)などを通じてたちまち拡散。国内外に衝撃が走った。中国当局は国内メディアに報道統制をかけ、ネット上の写真の削除に躍起になったが後の祭りである。翌29日、我々香港の中国人権民主化運動情報センターは、事件が共産党の圧政に反発したウイグル人の「自爆テロ」であり、四駆の3人のうち少なくとも1人が6月に新疆ウイグル自治区 ………

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