ドコモがMVNOに「最後通牒」

通信の競争政策「最後の砦」。草分けの日本通信に1.7倍接続料約款をごり押し。

2013年6月号 BUSINESS

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NTTドコモのMVNO(仮想移動体通信事業者)いじめが加速している。本誌12年11月号と13年1月号で警鐘を鳴らしたが、MVNOの“草分け”日本通信に対し、接続料値上げで息の根を止めようとしている。電電公社時代の独占体質が残るドコモは、07年にも接続料で日本通信と対立、総務大臣裁定で決着した経緯があるが、その因縁の戦いが再び燃え上がっている。昨年10月、吉良裕臣総合通信基盤局長の私的研究会として「モバイル接続料算定に係る研究会」が発足した。非公開のこの研究会自体、裏でドコモが暗躍していたことは周知の事実。12月に公開された研究会の報告書骨子案は、当然のように日本通信完敗の内容だった。骨子案に明記された考え方による算定式を用いると、07年の大臣裁定で合意した接続料(以下「合意接続料」)が1.7倍に跳ね上がる。10Mbps(メガビット毎秒)あたり月額約1500万円でスタートした合 ………

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