中国鄭州にもサイバー攻撃拠点

米国の衛星とNSAがあぶり出した人民解放軍「クリック戦」部隊は大学内に潜む。

2013年5月号 GLOBAL

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冷え冷えとした漆黒の宇宙に浮かぶ米国の通信衛星が、昼夜を問わず追跡、傍受した信号から、中国の「サイバー戦士」たちが内陸河南省の最新拠点で一大産業規模のスパイ活動を行っている事実が浮かんできた。3月には、韓国で銀行やメディアのサーバーがダウンする事件が発生し、北朝鮮からのサイバー攻撃の脅威が取り沙汰されたばかり。しかし、英対外諜報機関MI6がデビッド・キャメロン首相に提出した報告書の中で「世界最大のサイバー攻撃犯罪国」と名指しで非難したのはやはり中国だった。報告書によると「2012年に英国がサイバー攻撃で被った損失額850億ポンド(約12兆円)の大部分は中国のハッカー攻撃が原因」という。そのうえで「中国は、マウスのクリック一つで一瞬にして我が国の基幹インフラを攪乱できるクリック戦(clickskrieg=第二次大戦中のドイツの電撃戦Blitzkriegのもじり)能力を持つ ………

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