三菱「痰壺」ファンドの原罪

本誌追及で沈黙したフェニックスが怪しい動き。その「原罪」の三菱自動車で、優先株のパンドラの箱が開いた。

2013年5月号 COVER STORY [ポスト円滑化法の蠢き]

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日本IBMのOBが逮捕されたニイウスコーなど、投資先企業の粉飾決算に手を貸した疑いがあると本誌(昨年7、8、9月号「メガバンクの仮面」参照)が追及した“札付き”ファンド、三菱東京UFJ銀行(BTMU)系のフェニックス・キャピタル(三村智彦代表)が、またぞろ蠢(うごめ)き始めた。3月15日、官製ファンドの企業再生支援機構(同18日から「地域経済活性化支援機構」)は、保有する金型大手・富士テクニカ宮津(本社静岡県清水町、和久田俊一社長、ジャスダック上場)の株式をすべてフェニックスに売却すると発表した。全議決権株の約75%にあたるため、フェニックスのPCP9投資事業有限責任組合が3月18日~5月7日に株式公開買い付け(TOB)を実施し、支援機構が応じる形で譲渡する。支援機構は支援期限の3年を今年9月に控えて、買い手を探していた。日本経済新聞は「支援機構は複数の買い手候補と交渉して ………

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