ネット「万里の長城」壊す和製ソフト

日本の天才大学院生が開発し、中国やイランからアクセス殺到。第二のベルリンの壁か?

2013年5月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

世界には国民のインターネット利用を監視し、情報への自由なアクセスを制限している国家が複数ある。例えば、中国政府が「グレート・ファイアウォール」(GFW)と呼ばれるシステムを作り、反体制的な情報を発信する海外ウェブサイトのほか、フェイスブック、ツイッターなど中国が検閲できない海外SNS(交流サイト)へのアクセスも遮断しているのは有名だ。政府によるネット検閲はイラン、サウジアラビアなどの中東諸国でも行われている。そこに救世主が現れた。検閲を突破するソフトを日本の大学院生が開発、3月8日に公開したのだ。筑波大学大学院システム情報工学研究科の博士課程に在籍する登大遊(のぼりだいゆう)氏が開発した「VPNゲート」(http://www.vpngate.net)がそれ。仕組みは後述するが、VPN ゲートを使えば中国やイランからでも政府のファイアウォールをすり抜け、禁じられた海外サイト ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。