「いつかはゆかし」の化けの皮

竹中平蔵や岩田規久男を広告塔に「月5万円で1億円貯める!」と大宣伝。大丈夫か?

2013年4月号 BUSINESS

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「いつかはゆかし」――。そんな一風変わった金融サービスの名を最近目にしたことのある人は多いだろう。キャッチフレーズは「1億円は貯められる。月5万円の積立で。」。昨年暮れから人気俳優を使ったテレビCMや電車内広告などを大々的に展開。同時期に始めた「海外投資新聞」なる自社サイトには竹中平蔵・元総務相や、日銀副総裁候補ともなった岩田規久男・学習院大学教授、嘉悦大学の高橋洋一教授ら錚々たる顔ぶれが登場する。が、肝心の運用会社となると、ほとんどの人は首を傾げるはず。「アブラハム・プライベートバンク」(ABP)とは、そもそも何者なのか?ABPとその親会社である「アブラハム・グループ・ホールディングス」(ABH)の創業者である高岡壮一郎社長は1974年生まれ。東京大学卒業後、三井物産に勤務した。ナンバー2の取締役はアクセンチュアの出身。特別顧問には三井物産・元副社長の島 ………

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