任天堂「いわっち」は賞味期限切れ

スマホ時代の到来を読み誤った岩田社長じゃ活路は開けない。トップ交代の日は近い。

2012年8月号 BUSINESS

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つい数年前まで「世界の任天堂」と持て囃された優良企業が、ゲームをこよなく愛する一部のマニアだけのモノになってしまうかもしれない。業績は見る影もなく、投資家の目は一段と厳しくなっているのに、任天堂は戦略の誤りを認めず、強がりばかり言っている。株価が1万円を割り込み、経営迷走は明らかなのに、過去の栄光が忘れられないのか、気に食わない記事を書くメディアに過剰反応し、「モグラ叩き」に忙しいようだ。3年前に連結売上高が1兆8千億円あった会社が6千億円に減ってしまったら――。5年前に時価総額が10兆円だった会社が1兆円に縮小してしまったら――。とんでもない経営の誤りがあったと考えるのが常識だろう。が、そんな当たり前の指摘が受け入れられないのが、今の任天堂経営陣だ。張本人は、かつてゲーム業界のカリスマ経営者と称賛された社長の岩田聡(52)。今春、社長在位10年を迎え ………

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