共同通信に朝日と読売が「縁切り」宣言

ついに共同通信のキラーコンテンツであるスポーツ記録の独占市場に「風穴」。見え隠れする「第二通信社」構想。

2012年2月号 BUSINESS

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日本を代表する新聞である朝日新聞と読売新聞は昨年12月、共同通信に対し2012年3月末をもってニュース受信契約を解除すると通告した。1945年の共同発足以来、有力なニュース配信先だった両紙(ABC調査で部数計約1800万部)からの「縁切り」宣言は、共同にとって大きな痛手となる。

独占による高い契約料金

背景には両紙が共同のライバルである時事通信と提携して、長年にわたる共同によるスポーツ記録の独占配信に「風穴」を開けつつあるという事情がある。読売などがスポーツ記録を武器に、共同の牙城である地方紙(ブロック紙、県紙)切り崩しに動けば、共同の基盤が大きく揺さぶられることになる。「両社からの契約解除通告は、誠に遺憾なことではありますが、共同通信社の編集活動を含む通信社業務全般に影響を与えるものではないと考えております」――。11年12月12日、解約通告があったその日のうちに、共同は伊藤修一常 ………

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