「清武の乱」でナベツネの威光に陰り。しかも横浜買収報道前の不自然な株価に、証券監視委が動き出した。
2011年12月号 DEEP [揺らぐ85歳の後ろ盾]
11月11日、その記者会見は午後2時に文部科学省で用意されていた。セットしたのは読売巨人軍球団代表兼ゼネラルマネージャー、清武英利(61)。時ならぬ非常招集に、プロ野球担当記者や関係者は怪訝そうだった。前日に横浜ベイスターズ買収を決めた交流サイト運営大手「DeNA」(ディー・エヌ・エー)に対するプロ野球12球団代表のヒアリングが終わり、ことさら文科省で記者会見を開くような話はなかった。記者たちは「またナベツネが何か言ったのかな」などと軽口を叩きながら会見に臨んだ。ところが……。清武の口から出てきたのは、思いもかけぬナベツネ批判。読売新聞グループ本社会長・主筆にして最高権力者の渡邉恒雄(85)に対し“忠臣”の痛烈な一刺しだった。ハンカチで涙を拭いながら渡邉の専横的な巨人軍人事をこう訴えたのだ。「巨人軍とプロ野球を私物化するような行為は許せない」清武の乱の持 ………
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