「東北談合復活」鹿島一番乗り

「寝たふり」ゼネコンが息吹き返す。石巻のガレキ処理が突破口。限りなくクロだが、県は見て見ぬふりだ。

2011年11月号 DEEP [復興特需の暗部]

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死者・行方不明者合わせて約2万人という甚大な被害の一方で、東日本大震災の被災地は今、「復興特需」に沸いている。道路や鉄道、堤防などのインフラから、復興住宅や集団移転に伴う新たな町づくり――。特に、近年公共事業の削減に干上がっていた建設業界は、今後10年は続くと見込まれる特需に期待を膨らませ、全国各地から被災地に大挙して押し寄せている。仙台の繁華街・国分町では夜な夜な復興ビジネスの関係者らが作業着姿のまま闊歩し、酒場で女性をはべらせてはカネを落としていく。水商売やホテルなど「周辺」の業界もまた、特需の恩恵を受けている。

「石巻は序章にすぎない」

そんななかで、震災後半年で最大といえる「目玉」事業が始まった。震災で大量に発生したガレキを処理するため、宮城県が県内を4ブロックに分け、ガレキ量が800万トン超と最も多い石巻ブロック(石巻市、東松島市、女川町)の委託業者を公募。ス ………

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