朝日新聞が「早河テレ朝」粛清も

村山株の受け皿となって第2位株主だが、韓国のテレビ出資で「敵に塩」。ホゾをかむ秋山社長。

2011年4月号 BUSINESS

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まさに「一難去ってまた一難」である。高齢の村山美知子社主(90)が保有する朝日新聞社株(36.46%)を、朝日系列のテレビ朝日や朝日放送、村山家の敷地内にある財団法人香雪美術館に分散させることによって、巨額の相続税と株式離散リスクの問題をどうにか乗り越えた朝日新聞だが、秋山耿太郎社長に新たに頭痛の種が生じた。村山家保有株の分散は本誌08年6月号がスクープ(「朝日新聞『社主株』ドンデン返し」)で報じたように、朝日新聞社が株式の24.72%を握る系列のテレビ朝日(東証1部上場)が、朝日新聞株38万株(11.88%)を握るという「親子の株式持ち合い」がミソだった。村山社主の信頼厚い広瀬道貞テレ朝顧問(元社長、日本民間放送連盟会長)をいわばカスガイとして、朝日新聞社従業員持株会(10年9月末現在は16.63%)に次ぐ第2位の大株主にテレ朝を据えたのだから、当然、朝日新聞の秋山 ………

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