鳴り物入りのドコモ「Xi」はごく一部。勝機とみてXGPで攻勢をかけるが、実態は中国の小判ザメでは。
2011年2月号 COVER STORY [次世代携帯戦争]
昨年12月24日のクリスマス・イヴに、NTTドコモは現行「FOMA」(第3世代、3G)の後釜となる次世代携帯電話規格LTEの商用サービスを開始した。東京・大手町のNTT本社のイベントで、山田隆持社長は「大容量の映像、音声、AR(拡張現実)など社会に新しい生活スタイルをもたらすと確信しています」とアピール、スマートフォン時代にふさわしい新規格と胸を張った。サービス名は「Xi」(クロッシィと読む)で、下り最大37.5メガビット/秒(一部屋内では75メガビット/秒)の速さが目玉。月額料金は2年契約で月5ギガバイトまでなら上限が4935円という。もとはドコモを中心に規格化が進められた「スーパー3G」(「限りなく第4世代に近い」という意味で3.9Gとも呼ばれる)だが、3Gで先陣を切ったFOMAのように世界初ではない。独走すると世界の主流から外れた「ガラパゴス携帯」になるとの反省から、先にノルウ ………
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