木村剛「虚栄」銀行に殺処分

本誌の調査報道が完勝した。業務停止命令に刑事告発で「塀の中」が待つ。あとは粛々と安楽死の道へ。

2010年7月号 COVER STORY [モラルハザード遮断]

  • はてなブックマークに追加

強制捜査のつい1週間前まで、木村剛前会長は吠えていた。「『天その人に災いするは、天その人を未だ見捨てざるなり』と。ネットワークに対して、天は試練を与えようとしています。しかしながらこの試練は、皆様と一致団結すれば必ず乗り越えられる手段であり、その試練を乗り越えた後には、逞しいシナジーを発揮できるネットワークとして、本当の意味のパートナーシップを兼ね備え、信義、仁義、侠気を兼ね備えた組織として飛躍ができるのではないかと私は思っています。そういう意味で、これは天から与えられたチャンスでもあると思います」(中小企業振興ネットワークのホームページ「理事長・今週の一言」)5月27日、金融庁から受けた4カ月の業務停止命令など、屁でもないという精いっぱいの強がりである。だが、6月11日夕、彼は天から見捨てられた。東京・神田司町にある日本振興銀行本店に、警視庁 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。