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「ボルカーの鉄槌」に市場戦慄

過剰流動性相場の潮目が変わった。納税者の怒りを背に、懲りないウォール街に宣戦布告する82歳の巨漢。

2010年3月号 [金融自由放任の終焉]

身の丈2メートルの巨漢ボルカーが帰ってきた。1月21日、オバマ米大統領が発表した新たな金融規制。大統領自身、その名を冠して「ボルカー・ルール」という。その発案者こそ、ポール・ボルカー元連邦準備理事会(FRB)議長である。この新ルールは、1980年代以降の金融自由化の流れを反転させる起爆力を持ち、経済学者ジョン・M・ケインズの言葉を借りれば、金融の「自由放任の終焉」を告げている。

2月2日、ボルカーを迎えた米上院銀行委員会。クリストファー・ドッド委員長ら金融族は発案者のボルカーに、やんわりと「やり過ぎではないか」と問いかける。「銀行には投機目的の取引もあれば、ヘッジ(損失回避)目的の取引もある。どうやって線引きするのか」と。

そう言われても、元セントラルバンカーが自説を曲げる様子はない。

「確かに規制当局には難題を課することになろうが、銀行を投機のリス ………

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