「木村剛銀行」にマネロン疑惑

高金利で釣って預金4千億円。金融庁の野放しでやりたい放題が、ついに禁断の領域に。

2009年6月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

アラジンのランプのように魔法の壺に棲み、くしゃみをすると現れる『ハクション大魔王』は、フジテレビ系列で放映されたギャグアニメ。「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」とか「わしゃもうかなわんよ」などの決め台詞で人気を博した。最終回は70年9月で、100年の眠りについたはずだったが、40年足らずで日本振興銀行のマスコットとして帰ってきている。大魔王が奇妙な呪文「預金保険の対象」「日本国保証」を唱えると、あら不思議、5年定期で年1.9%、3年定期で1.5%という「ゼロ金利時代にしては高利」に釣られて、どこからともなく預金者が集まる。預金残高は1年で3.2倍に膨らみ、この3月末に4024億円に達した。5年前に新形態の銀行として認可した金融庁にとって“危機的”な水準。日銀出身の創業者、木村剛会長が鼻息荒く「預金が5千億円の大台に乗ったら絶対つぶせない」とハッパをかけている ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。