天皇を蝕む「雅子妃問題」

羽毛田宮内庁長官が「両陛下は深く傷つかれた」と異例の会見。天皇の「心労」を皇太子夫妻は何と聞く。

2009年1月号 LIFE [軋む天皇家の絆]

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天皇は12月、75歳の誕生日を前に体調を崩し、宮内庁病院で検査を受けた。検査の結果、天皇には胃などに炎症があり、宮内庁は精神的ストレスの可能性があるとの見方を示した。「雅子妃問題」は依然として出口が見えず、象徴天皇のあり方が問われかねない。家庭内の軋みは公然化しており、皇位継承問題でも心労が多く、こうしたことがストレスになり、健康を蝕んでいる。2009年は在位20年、結婚50年の節目の年を迎える。08年10月下旬、日本橋高島屋で、「皇后さまと子どもたち」写真展が開かれた。延び延びになっていた皇后の古稀を祝ってのものである。写真は百枚ほど。会場には皇后世代の後期高齢者が詰めかけ、長蛇の列ができた。いまさらながらの皇后人気である。首を傾げたのは、2人の嫁も孫も入れず、昔の皇太子時代の一家だけで会場を訪れたことだ。白黒写真も多く交じる、若き日の睦まじい家族写 ………

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