「次の爆弾」はヘッジファンド

火がついたら大変。証券化商品の46%はファンド保有。ハイリスクな150兆円の恐怖。

2008年2月号 BUSINESS [サブプライム禍拡大]

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2008年の年明け早々、ウォール街を首切りの嵐が襲っている。英紙タイムズ(オンライン版)は8日、米シティグループが07年度の決算発表時に、従業員の10%に相当する3万2千人の削減を発表する可能性があると報じた。CIBCワールド・マーケッツのアナリスト、メレディス・ホイットニーによれば、シティの経営を立て直すには、傘下の証券仲介業者ソロモン・スミス・バーニーを売却するほかない。優良事業を売り飛ばさなければ、シティもまとまった資金が入らないのだ。トップたちも首筋が寒い。シティ、メリルリンチに続き、第三の遅すぎた辞任劇がウォール街の嘆息を誘っている。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で深刻な痛手を被った投資銀行ベアー・スターンズのジェームズ・ケイン会長兼最高経営責任者(CEO)が、同じ8日にCEOを辞任すると発表したからだ。1993年からベアーのCE ………

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