キヤノン――御手洗「参考人」で大揺れ
身から出た錆か。民主党の国会招致でつるし上げの危機。政治音痴を露呈した経団連会長企業の屈辱。
2007年11月号 [企業スキャン]
前代未聞である。
10月3日の衆院代表質問で、民主党幹事長の鳩山由紀夫(60)は新首相福田康夫(71)に要求した。
「偽装請負問題に関連し、御手洗冨士夫・日本経団連会長(キヤノン会長、72歳)の参考人招致を求める」
福田の答弁は「国会の運営は国会が決めること。私から申し上げるべきではない」と恬淡としたもの。衆院で与党が応じなければ、野党は参院で実現をめざす構えで「財界総理が国会でつるし上げ」という前例のない事態が現実味を帯びてきた。
実態は派遣労働なのに業務請負を装う「偽装請負」は格差社会の象徴とされているが、日本商工会議所の山口信夫会頭(82)は4日の会見で「財界の代表だから、国会の場でないところで解決したほうがいい。政局にされるのは気の毒」と同情した。
では、御手洗会長は招致を受けたらどうするのか。本誌がキヤノンに問い合わせたところ「参考人招致は国 ………
