京都大に忍び寄った「闇の紳士」

図書館建設にポンと20億円。匿名寄付者の素性は、「梁山泊」事件で捕まった怪人物だった。

2007年5月号 DEEP

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04年度から独立行政法人化した国立大学にとってノドから手が出るほどほしいのが寄付金だ。法人化によって国立大学に対する国からの運営費交付金が漸減傾向にあるなか、各大学ともこれまで以上に寄付金への依存を強めているのだ。その寄付金にからんで名門・京都大学で看過できない話が流れている。「寄付金を通じて京大に闇の紳士が入り込もうとした」というのだ。昨年11月20日、京大は「2005年6月14日に発表しておりました京都大学(桂)図書館棟(仮称)の寄付は、寄付者の意向により無期延期になりました」と発表した。一見、寄付延期を伝える何でもない発表のようだが、実は複雑な背景があった。2年前の6月、京大は西京区の桂キャンパスに、京都市内が一望できる閲覧スペースを備えた蔵書100万冊の図書館を建設すると発表した。完成は1年後の暮れ。建設費用は約20億円と見積もられ、その全額を寄付 ………

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