「デンソー情報漏えい事件」に慌てふためくトヨタ各社

2007年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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トヨタグループ最大の部品メーカー、デンソー(愛知県刈谷市)で3月中旬、中国人エンジニアが会社のパソコンを無断で持ち出し、愛知県警に横領容疑で逮捕される事件があった。パソコンには最新技術に関する機密情報が多数入力されているとみられ、トヨタは情報管理の徹底に追われている。逮捕されたのは楊魯川容疑者(41)。調べによると、エンジン関連部品の設計者だった楊容疑者は社内データベースへのアクセス権を悪用し、EFI(燃料噴射装置)や産業用ロボットなどに関する13万件もの図面情報を不正にダウンロード。そのことを問いただすと、楊容疑者はデータ複製に使ったハードディスクを破壊し、USBメモリーを川へ投棄して証拠隠滅を図った。楊容疑者は北京の理工系大学を卒業後、中国国営の軍事企業に勤務。1990年に来日、6年前からデンソーで働き始めた。「勤務態度も真面目で不正を働くようには ………

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