三菱商事で「七光り」抜擢

2007年3月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 安倍晋三首相の実兄である安倍寛信氏が4月1日付で三菱商事の執行役員に就任することが決まった。下馬評に上っていなかった人物の抜擢だけに社内はびっくり。「弟の七光り」と話題になっている。 寛信氏は1975年に入社し、食料部門を歩んできた。現在は関西支社副支社長兼中国支社長として広島に駐在している。最大の役割は中国電力とのビジネスを拡大することだ。「弟が首相になったお祝いに役員になるかも」と一部で囁かれていたが、中国支社長が役員になったケースはこれまでほとんどなかったため、役員候補として有力視されてこなかった。 同社には皇族、政治家から、三菱グループに至るまで有力者の血縁が少なくないため、縁者を考慮していたら人事ができなくなってしまうという事情もある。寛信氏の場合も「いくら弟が首相になったからといって」という空気が強かっただけに、社内から驚きの声 ………

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