安倍新首相が10月にも北京とソウル歴訪。「サプライズ」の代償は台湾切り捨てか。
2006年10月号 DEEP [ザ・スクープ]
政権発足後も、中国に対して強硬外交を展開すると見られてきた安倍晋三新首相が「サプライズ外交」に踏み切ろうとしている。就任早々の10月にも北京を訪れて胡錦涛国家主席と首脳会談を行い、その途上でソウルに立ち寄って盧武鉉韓国大統領とも会談する構想で、水面下で日中韓の複雑な駆け引きが始まっている。 日程については、11月18、19日にベトナムの首都ハノイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際、あわせて日米首脳会談と日中首脳会談を行うのでは「サプライズがない。埋没してしまう」としている。現に安倍氏は自民党総裁選挙告示の夜、テレビ報道番組で「すでに設定されているマルチ(多国間)の会議の中で、バイ(2国間)の会談を行うことは決まっているが、それとは別にアジア外交重視を示すためにもアジアの国と首脳会談をやりたい」と述べた。ハノイとは別の早い時 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。