近鉄GHDの「老害キング」小林哲也取締役相談役

罵詈雑言のパワハラの権化――。約4万5千人の全近鉄グループ社員はなおも続きそうな老害支配に戦々恐々。

2024年6月号 BUSINESS

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近鉄グループホールディングス(GHD)は4月25日、取締役会を開き、都司尚(つじたかし)社長(66)が会長に、若井敬取締役専務執行役員(64)が社長にそれぞれ就任するトップ人事を内定した。6月の定時株主総会、取締役会で正式決定する。しかし関西財界が注目したのは新社長、新会長の誕生よりも、2007年の社長就任(当時は近畿日本鉄道)から17年にわたって君臨してきた御年80歳となる小林哲也会長の去就。「代表取締役会長から取締役相談役に退く」と聞いた関西財界のスタッフ達は「やっと代表権を手放したか」と呆れた様子で語った。

不祥事を奇貨に居座り

若井氏は主に財務畑を歩んできた。最大の業績は国際物流大手の近鉄エクスプレスを完全子会社化したことだ。その効果は絶大だった。2023年3月期の連結売上高は1兆5610億円に急増し、鉄道会社ではJR東日本の2兆4055億円に次ぐナンバー2に躍進した。ドル箱の東海道新 ………

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