2025年9月号 BUSINESS
今年5月、欧州系のCLSA証券が顧客にあてた営業メールが話題になった。「現金は180億円、長期投資有価証券は280億円、純売掛金で140億円、賃貸用不動産が790億円もある」。銘柄は東証プライム市場の繊維大手で、「ニッケ」の愛称で知られる日本毛織だ。CLSAは「1千億円の時価総額を勘案すると、今の株価は事業価値が390億円のマイナスで取引されている。とんでもない割安水準だ」と分析、日本毛織を買い推奨にした。そのせいで7月以降、「英国のアクティビストが買い出動した」と市場関係者の間で語られている。和製アクティビストのストラテジック・キャピタルが毎年のように株主提案するリースのワキタ、光通信を創業した重田康光氏の長男が大株主として株主還元を求める計測制御機器の大崎電気工業、米運用会社のカナメ・キャピタルが買い進める米卸のヤマタネ――。アクティビストの最近の投資先には共 ………
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