惨憺!/有利子負債6兆5千億円/赤字転落「日韓ロッテ」が存亡の危機

兄弟相食む醜い争いが勃発して10年。内紛の出口は一向に見えないままだ。

2025年8月号 DEEP

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兄弟相食む骨肉の争いが勃発して10年、日韓ロッテグループの経営が惨憺たる状況に陥っている。2025年3月期、グループの司令塔たる持ち株会社のロッテホールディングス(HD)の連結決算は1626億円もの純損失(親会社株主に帰属分)に転落した。売上高こそ7兆7204億円と前期に比べ約7%の増加となったが、営業利益は391億円と同じく約70%もの減少。有利子負債は6兆5859億円と純資産の2倍近い高水準で、支払利息が嵩み金融収支は1771億円ものマイナス。中国事業の減損損失など特別損失の多額計上が依然続いており、大幅な最終赤字となった。元凶は韓国事業の中核を占めるロッテケミカルとロッテショッピングの不振である。

首の皮一枚の「ケミカル」

現在、グループの実権を握る重光昭夫(辛東彬)氏にとって、ロッテケミカルは韓国での足掛かりとなった会社だ。創業者・武雄氏(20年死去)の次男として日本で生まれ育った昭夫氏 ………

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