阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2016年2月29日 買われた? 東京五輪4――ヒカリコは火中の栗拾わず

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前回掲載した組織委スポークスパーソンに対する質問状に対し、なぜか組織委理事、高橋治之コモンズ会長の秘書から2月5日に返答が来た。組織委から高橋氏に質問状が回されたようで、高橋理事からの回答である。

*   *   *   *   *

(高橋より)

以下お答えしますが、私は電通を2009年に退職していますので、基本的に詳しい事は知りません。

1. 私は何も関与していません。No, I didn’t have any concerns about it.

2. 関係していません。No, I am not concerned.

3. 関係していません。No, I didn’t have any concerns about it.

4. 全く知りません。No, I don’t have any knowledge about it.

5. 独占マーケティング権を電通が持っているのですから、日本企業にかたよるの
は当然だと思います。

6. 私は2009年に電通を退職していますので、そのような事実は有りません。

7. 事実ではありませんし、ちなみにアフリカ票は11票です。

8. 私は全く知りません。

尚、The GuardianのGibson記者より弊社へ同じ質問状をお送り頂いたとのことが書かれておりましたが、本日時点でメール、FAX、郵便等一切届いておりません。

以上、ご確認くださいませ。
よろしくお願い致します。

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さて、組織委のほうは回答しないのかと思ったが、2月8日に小野日子名の返答がきた。予想通りここに掲載するにも値しない空疎なものだった。

「ご質問は、いずれも招致段階に関するものであり、開催都市決定後に設立された東京2020組織委員会としては、これらのご質問に対してお答えできる立場にありません。東京は、IOCに東京都による提案内容を評価していただき招致を獲得したものと理解しております。
スポークスパーソン 小野日子」

あらヤダ、招致委にはいませんでしたから、知ったこっちゃないんですのよ、という立派なお心がけだ。さすが世界を翔けるママさん外交官である。火中の栗は拾わない。霞が関の鑑ですな。しかも、このメールには、組織委戦略広報課から「本メールは、意図された受取人以外の方による情報の開示、複製、転送などの利用が禁止されています。誤送信等により標記の受信者様以外の方が本メールを受信された場合、誠にお手数ではございますが送信者にその旨ご連絡いただきますようお願い申し上げます」と注記がついている。この程度のことしか答えられなくて、開示、複製、転送禁止だと? ははん、笑わせるな。スポークスパーソンの発言はクオートされるためにあるんでしょうが。彼女には何の権威も責任もないと言っているようなものだ。組織委の「拠らしむべし、知らしむべからず」の典型としてここにさらしましょう。