阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2016年3月 9日「LIXIL藤森」の墜落14――ドイツ誌記事がフリーに

    LIXILのウォーター部門を統括するグローエのデヴィッド・ヘインズ会長兼CEOの解任に伴い、その引き金を引いたドイツ誌Wirtschafts Woche(週刊経済)が、記事の最終段落をアップデートして無料公開に踏み切った。タイトルは「見て見ぬふり」Augen zu und durchから「投資家の巨額のカネが消失」Viel Geld der Investoren versenktとキツいものに取り換えている。ドイツ語ですが、ぜひご覧ください。

    http://www.wiwo.de/finanzen/boerse/grohe-viel-geld-der-investoren-versenkt/13045506.html

    http://www.wiwo.de/finanzen/boerse/grohe-dubioses-netzwerk/13045506-2.html

    さあ、いよいよ炎上です。「数寄語り」のオーナー、潮田洋一郎さん、茶碗をいじってる場合じゃありませんよ。

  • 2016年3月 8日「LIXIL藤森」の墜落13――効果テキメン、ヘインズ陥落

    ついにLIXILが,グローエのヘインズ会長兼CEOを解任した。

    LIXILが3月7日夕、こっそり出したリリースと、このLIXILシリーズ第12回目のブログが入れ違いになってしまったが、やはり前回のブログで書いたWirtschafts Wocheの記事が効いたのだろう。「外圧」を使う戦術を取ってみた、と書いた途端に、これまで散々書かれてもどこ吹く風と守ってきたヘインズをあっさり見切ったというわけだ。

    それにしても、この期に及んでLIXILのリリースは「Lixil Water Technologyを組織改編 経営体制を強化し、内部統制を効率化を推進」などと空とぼけ、FACTAに追い詰められてヘインズの首を切ったことを認めようとしないのには呆れた。1月からLIXIL社長に就いた瀬戸欣哉の権限範囲拡大でごまかそうとする姿勢が見苦しい。

  • 2016年3月 8日「LIXIL藤森」の墜落12――ドイツ誌も追及

    記者の習性として、他誌の後追いというのはできれば避けたい。出し抜かれた、と思っても、付け入るスキがないと、参りましたとばかりにシカトする。追いかけたら損、そんな気持ちはよく分かる。本誌の追及記事は往々にして「あれはFACTAの喧嘩。そっちはお任せします」といった目に遭う。事件化しないと、どこも見て見ぬふりである。

    LIXIL追及の本誌独走記事に、日本の新聞や他誌の担当記者たちは、怖々と覗き見するばかりだろう。あとは、日本の当局が事件化しないことを祈りつつ……。

  • 2016年3月 5日「LIXIL藤森」の墜落11――『数寄語り』の余裕綽々

    あれだけ世間を騒がせたジョウユウをめぐるLIXILの「闇」にもかかわらず、事実上のオーナーでLIXILグループ取締役会会長、潮田洋一郎氏が、堂々とKADOKAWAから新著を出した。一連の不祥事の弁明といった無粋な本ではない。この「現代の粋人」が世に送ったのは、大衆化した流儀茶道や煎茶道と対比させて、選ばれた茶人(資力や知識が並みでない風流人)の数寄を明かす内容で、これでもかとばかりに名品の茶碗や茶具、書画の美しい図版を挟み、題して『数寄語り』という。漆黒のカバーには、秀吉の前田玄以宛書状や尾形乾山作の「覗獅子」をあしらうといった贅を尽くした本である。

    よくよく見れば、「おわりに」の日付がちょっと挑戦的だ。

  • 2016年3月 2日買われた? 東京五輪5――ガーディアンがまた特ダネ

    2020年東京五輪「買収」疑惑について、FACTAと共同取材中の英ガーディアンのオーウェン・ギブソン記者が、またスクープを飛ばした

    ドーピング問題を機に国際陸上競技連盟(IAAF)のラミーヌ・ディアク前会長親子の腐敗を捜査し、前会長を逮捕したフランスの検察当局の捜査が拡大され、国際オリンピック委員会(IOC)による16年リオ五輪と20年東京五輪の選定疑惑の捜査も進めているという内容である。