阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2016年1月21日「LIXIL藤森」の墜落9――グローエの過去を語るB/SとP/L

    英フィナンシャル・タイムズ(FT)を買収した日経新聞が、1月19日の電子版の「共同特集」にLIXILの記事を載せた(下のリンク)。英文の元記事のクレジットにはFT北京支局とフランクフルト支局の記者、そして日経の編集委員の名前が並んでいるが、取材を主導したのはFT側でしょう。

    『〔FT〕「影の銀行」リスク、LIXIL海外展開で浮き彫りに』

    ジョウユウ創業一族の蔡親子とシャドーバンキング(ヤミ金融)の係わりにフォーカスし、自称プロ経営者の藤森クンの目がいかに節穴だったかを浮き彫りにする切り口は悪くない。大口広告主のLIXILに気兼ねしたのか甘い記事ばかり書いてきた日経が、わざとFTを使って方向転換を探り始めたのなら、それはそれで良い兆しかもしれません。

  • 2016年1月19日「LIXIL藤森」の墜落8――新資料でも真実隠し

    昨日(1月18日)のブログで「三流企業」と書かれたのがよほど悔しかったのか、LIXILがジョウユウの不正会計問題に関する新たな資料を公表しました。「Joyou 問題に関する再発防止策の進捗状況について」と題したIR(投資家向け広報)がそれ。今回は事実関係の説明だけで6ページを割いており、昨年11月に発表した700字余りの「調査概要」とは比較になりません。

    詳しい事実関係を明らかにすれば「訴訟等の相手方を利する可能性があり、ステークホルダーの不利益を拡大する」などと株主軽視の強弁をしていたのは、やはり真っ赤なウソだったのですね。とはいえ、LIXILは社外取締役と外部有識者による「特別調査委員会」の報告書を相変わらず開示していない。新資料でも「不都合な真実」は隠し続けていると見るのが妥当でしょう。

  • 2016年1月18日「LIXIL藤森」の墜落7―—返答期限も守れない三流企業

    FACTAとLIXILの戦争は正月を超えても続いている。

    正月明けの4日のブログで、「三が日に攻めるのは野暮だから」と書いたが、質問状は仕事納めの12月28日に送ってあった。もちろん、次号(1月20日発行)でも追撃記事を載せるためである。ま、ブログは手控えるが、枕を高くして寝正月はさせない、ということだ。

    今度のは比較的ささやかな質問で、次号の予告編としてここに載せよう。

  • 2016年1月 4日「LIXIL藤森」の墜落6――潮田洋一郎の人を見る目

    正月三が日に攻めるのは野暮というものだろう。このブログもお休みにしたが、きょうから再開である。藤森クン、どうせお屠蘇なんて縁遠い暮らしでしょうが、骨休めはどうでした。弊誌に叩かれて、次第に化けの皮が剥がれていく心の痛み、少しは癒されましたか。

    しかし批判の矛を収めるわけにはいかない。正式には1月1日をもって、藤森氏は株式会社LIXILの代表取締役社長兼CEOから代表取締役会長兼CEOになり、新たにモノタロウ会長だった瀬戸欣哉氏が代表取締役社長兼CEOに就いた。

    つまり代表権を持った会長兼CEOと社長兼CEOがしばらく並走、上場しているLIXILグループでは藤森代表執行役兼CEOのままで、その下に瀬戸代表取締役COOが入るという形になる。ゾロゾロ肩書を並べるあたり、いかにもアメリカ流だが、何のことはない、切られた藤森氏の顔はしばらく立てるが、6月の株主総会まで引き継ぎ期間、実質はもう6月の代表権なしの相談役へ助走に入ったということだ。