阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2015年7月17日 勝った! 「新国立競技場」全面見直し

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もうそろそろ1年になる。本誌が昨年9月号(8月20日発売)、同10月号、11月号と連打した新国立競技場の設計全面見直しが実現する。勝った、と凱歌をあげてもいいだろう。

猪瀬前都知事もツィートで言及しているので、当該記事をフリーにして、昨年の本誌がほとんど今日の事態を正確に暴露し、破綻することを事前予想していたのをご覧いただければ幸いです。

★14年9月号 新国立競技場に森・石原「密約」

★14年10月号 新国立競技場解体に「天の声」

★14年11月号 いまここにある毒 老いてお盛ん「五輪喜寿王」

★同 「戦犯」は日建・竹中・電通

★15年6月号 「戦犯」は日建・竹中・電通

東京五輪組織委会長の森喜朗元首相は、本誌の連打に怒り、昨年秋には一時、弁護士を呼んで本誌を名誉棄損で訴えることも考えたという。

それだけ痛打だったのだ。しかし新聞の追走は例によって遅かった。

解体工事入札やり直しを報じただけで、あとは遅れを取り戻せるとの大本営発表に追随するばかり。本誌より先に新国立の景観問題を報じていた東京新聞が強く疑問を呈したくらいで、JSCの第一次コンパクト案(1690億円だがまやかしだった)を正面から批判し、森・河野一郎・遠藤のラグビートリオの利権に挑戦するメディアはほとんどいなかった。

そして5月18日、下村・舛添会談で予算大幅超過と建設が間に合わないとの大問題が表面化した日、本誌6月号(5月20日発売)のオンライン版(18日公開)で、「新国立競技場が間に合わない」を掲載し、ニュースと同着スクープとなったが、もちろん、4月、5月といっこうに始まらない本体工事入札にスクープを打つ時期を見計らっていたのだ。

今回の全面見直しは、15日昼に知った。残念ながら7月20日発売(オンライン版は18日公開)の8月号には間に合わなかった。新聞各紙が16日朝刊でおっかなびっくり報じたが、ザハ案キャンセルとはっきり書けたのは産経だけだった。

しっかりせよ、新聞諸君、君らは1年遅れだぞ。

見直しに不満の森元首相が、安倍晋三首相に説得された際、一時は五輪組織委会長の辞意をちらつかせたという。さっさと辞めさせればいい。一夜明けたら、「あのデザインは生ガキみたいで、俺も嫌だった」などと手のひら返し。いい歳をして、いかに無責任男かを自ら暴露した。他人事のような顔をしている遠藤五輪相も一蓮托生である。

そしてハッタリ建築家、安藤忠雄もこれで化けの皮がはがされた。デザインだけで建築費を考えない建築家なんて三流に決まっている。なんという無責任。「サメの脳みそ」の元首相と同じく、銭ゲバを露呈した。森利権に縋れば無尽蔵と思っていたのだろう。あらゆるコンペから安藤忠雄建築事務所が締め出される日が待ち遠しい。渋谷駅をはじめ、彼の建築の不評はもう誰も抑えられないだろう。彼を天才ともてはやしてきたチョウチン建設メディアは総ザンゲすべき時である。そして、彼を批判せず、おこぼれにあずかろうとしてきたさもしい建築家たちも。

ザハ・ハディドに払う違約金は、安藤忠雄に請求書を回すべきである。払わないなら、国民が彼およびJSC、さらに有識者会議のメンバー賠償訴訟を起こして、彼らの息の根を止めるべきである。