阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2015年1月21日 GPIFの「構ってちゃん」が消したツイッター

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今週初はスナック菓子に爪楊枝を混入させる動画をYoutubeに刺しこんで、悦に入っていた19歳少年の捕り物でテレビは大騒ぎだった。「これで(PVが)日本一」とか「無能警察」とか、挑発的な投稿をつづけた末に、この幼稚な愉快犯は米原駅で逮捕された。ネットではその抑えがたい自己顕示欲、承認要求を「構ってちゃん」とからかわれている。

どうやら、この「構ってちゃん」、大人でもいるようだ。FACTA最新号(2015年2月号)で「『130兆円GPIF』某重大事件」として掲載した記事の主人公、GPIF(年金積立金管理運営独立行政法人)の新任CIO(最高投資責任者)のことである。

GPIFは国民の年金を運用する厚生労働省所管の独法(独立行政法人)で、国民の年金資産130兆円を運用し、国共連(国家公務員共済組合連合会)など共済年金もこれに準じているので、国の一般会計の2倍にあたる実質180兆円を運用する巨大機関投資家である。新たに設けたCIO兼理事のポストに、ほとんど無名の水野弘道氏が就任し、それが塩崎恭久厚生労働大臣と激しいバトルになったことは記事で載せたから、そちらをお読みいただきたい。

この水野CIOが、記事の出た今週、突然、ツイッターを閉じた。きっと過去を隠すためだろうが、ちゃんとキャプチャしてある。そうなることすら読めない人物が、180兆円も運用できると思ってるのだろうか。隠したいのは、たとえばこんなくだりだろう。

露骨に麻生太郎副総理兼財務相兼金融担当相をバカにしているのがよく分かる。麻生氏の英語がなってないと不適格者扱いにしているだけに、よほど英語上手が自慢らしい。彼を推薦した世耕弘成官房副長官によれば、水野氏を麻生氏に会わせて“折伏”したそうだ。麻生氏はこのツイッターを見たらなんと思うだろう。

そして副総理をバカにしてるということは、NYで「バイ・マイ・アベノミクス」と語った安倍晋三総理も、そんな下手な英語で経済を語るな、と腹の底でせせら笑っているのだろうか。2012年、2013年の古い話だと言い訳するのかもしれないが、セコいのはそれをヤバいと思って、今ごろ消す姑息さだ。トラックレコードだって、こうして操作しているに違いないと思われても仕方ない。

さて、麻生氏のところに世耕副長官と頭を下げに行くのだろうか。なんて言い訳するのか。過去にツイッターでいかに大言壮語してきたかは、ご覧のとおりである。年金をマンデートするのは国民なんだから、「構ってちゃん」では危うすぎる。

ツイッター全文のキャプチャPDF(5.3MB)