阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2012年3月25日 [leaks]SBI追及へCrowdsourcing

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SBI将軍様との全面戦争は、インターネット上の戦争でもあります。SBI証券(旧Eトレード)が傘下にあるので、それならお手の物と言いたいのでしょうが、そうは問屋がおろしません。水に落ちた牛に群がるピラニアのような「エミールと探偵たち」のような戦い方もありますから。

どうやら将軍様は、覆面社員にヤフー掲示板を占領させて、他の投稿を削除させるステマ(ステルス・マーケティング)に励んでおられるようです。バレバレですよ。kabutennjinnと牛丼がかけあいで繰り広げるけなしあいだなんて。FACTAは創刊前からソニーのステマを叩いていますので、正体はまる見えです。80年代の株式市場で株価操縦やり放題だった野村の手口を、そのまま踏襲ですか。これは相当焼きが回ってますね。

SBIに泣かされた投資家のみなさんは、本当にお気の毒です。でも、SBIステマ部隊が消し忘れた掲示板の投稿をひとつご紹介しましょう。

説明資料へのリンクが(SBIホールディングスの3月19日リリースには)多数記載されていますが、ホメオ社株式の売却については、それぞれ数行でふれているだけのものです。詳しいスキームや交換により取得した株式についてはふれておらず、十分開示したという反論にはなっていないのでは。

http://ivory.ap.teacup.com/kaikeinews/

そうだよ、反論になんかなってないよ
只単に過去に言ってた程度のことで、箸にも棒にも掛からない
掲示板にはSBIステマ部隊が投稿しているみたいだけど、世間一般から見ても何の反論にも証拠にもなっていない
 
香港より東証の方が開示義務が軽いとかありえないだろう
それとも香港証券所の方が開示義務が東証よりも重いのか?
もっとも、東証で開示があったら俺が真っ先に見つけてただろうけど、香港の開示を調べてから宣戦布告って、徹底抗戦みたいだな
 
http://facta.co.jp/blog/archives/20120319001078.html

後出しじゃんけんって汚男の昔からの自慢するための手段だから、別に驚くようなことじゃないよな

それより、今回の係争は相手を引き吊り出したと定義して全面戦争と言うのだから、まだまだ弾の在庫はあるはずなのに容易に引き吊り出されちゃって振り上げた拳をどうやって下ろすんだろう?

(投稿者のID/ニックネーム:kokorogaorerundayo)

ご心配には及びません。弾の在庫はたっぷりあります。前回の第三質問状でも、いくらでもSBIが馬脚を現してくれることはお分かりでしょう。もちろんFACTAはステマなんて卑劣な手を使いませんから、この投稿者とは何の関係もありません。でも、せっかくだから、インターネットで闘うジャーナリズムの先鋒として、劇場型を試みることにしました。それは――「クラウドソーシング」。知ってますか。

クラウドソーシングとは、crowdとoutsourcingを重ね合わせた造語です。Journal of Information Scienceの定義によると、

"Crowdsourcing is a type of participative online activity in which an individual, an institution, a non-profit organization, or company proposes to a group of individuals of varying knowledge, heterogeneity, and number, via a flexible open call, the voluntary undertaking of a task. The undertaking of the task, of variable complexity and modularity, and in which the crowd should participate bringing their work, money, knowledge and/or experience, always entails mutual benefit. The user will receive the satisfaction of a given type of need, be it economic, social recognition, self-esteem, or the development of individual skills, while the crowdsourcer will obtain and utilize to their advantage that what the user has brought to the venture, whose form will depend on the type of activity undertaken".

The Economistの3月17日~23日号で、「宇宙のナチス」Nazis in Spaceの記事で、「Iron Sky」というSF映画づくりの金集めとCG場面の制作をクラウドソーシングにしていると書いていたコラムが載っていました。フィンランド人のTimo Voutensolaが、前作の「Star Wreck」に続き、この新作でもやっているユニークな試み。一石二鳥だそうで、映画制作にインターネット・ユーザーを巻き込み、製作費を安上がりに仕上げると同時に、制作にコミットした人は当然、映画の出来栄えを観に行きますから、観客も確保してしまうというわけです。

面白いですね。映画制作でできるのなら、調査報道でもクラウドソーシングはできないでしょうか。実はオリンパス報道では、このブログで新聞やテレビ、雑誌の記者たちに共同の調査報道を呼びかけましたが、「エミールと探偵たち」のようにはなりませんでした。こちらが拍手を送りたくなるような、新規開拓のネタを彼らはほとんど発掘できなかったのです。この業界に身を置くものとしては、大いに失望しました。

そこで、今度はSBIで泣かされた投資家の方々に、あるいはSBI内部で疑問をお持ちの関係者の方々に直接呼びかけましょう。FACTAはウィッスル・ブロワー(内部通報者)を受けます。

守秘義務? それが不正行為であれば、守秘義務は成立しません。

ただし、ステルスマーケターはお断りです。匿名、仮名の場合は、残念ながら聞きおくだけになります。堂々と実名を名乗り、その資料に信憑性がある場合には、FACTAが隠し砦をぶち破るお手伝いをします。もちろん、取材源の秘匿は厳守いたします。いわゆるタレコミには私情、私憤も多いのですが、FACTAが起動するのは、あくまでもフェアネスに立脚するものでなければなりません。日本にはウィッスル・ブロワーに賞金(不正額の3分の1)を与えるアメリカのドッド・フランク法のような法律はありませんから金儲けにもなりませんし、FACTAはもちろん空売り筋のダミーでもありません。あくまでも私利私欲でなく、Altruismが主役ですので、それ以外の下心のある方はご遠慮ください。

SBIは許せない、というあなた。調査報道のクラウドソーシングに、ふるってご参加ください。