阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2011年10月24日 [leaks]野村の元オリンパス担当、S氏の独り言

  • はてなブックマークに追加

いよいよ乱戦になってきました。

オリンパスは24日に1000円割れ寸前まで売り込まれ、1000円の大台割れは時間の問題となっています。東証引け後にニューヨークタイムズ電子版が「FBIがオリンパス捜査着手」を報じていますから、25日も売り込まれそうです。菊川オリンパスはもう風前の灯だが、こうなるとどこから弾が飛んでくるかわからない乱戦になってきます。

かつて野村証券のオリンパス担当だったS氏が匿名で書いている「闇株新聞」なるブログがあって、そこに「オリンパスの闇・第二幕」という奇怪な記事が載ったのには驚いた。

S氏といえば、09年6月に偽計取引容疑で東京地検特捜部に逮捕され、昨年、有罪判決を受けたばかりだからご記憶の方もいるだろう。当時の読売新聞を引用しますと、

ジャスダックに上場していた住宅リフォーム会社「ペイントハウス」(東京、現ティエムシー)の架空増資事件で、東京地検特捜部は6月24日、増資にかかわった投資コンサルタント会社「ソブリンアセットマネジメントジャパン」(東京)社長・S容疑者(58)を旧証券取引法違反(偽計)容疑で逮捕した。特捜部は、S容疑者が株価のつり上げを狙って架空増資を行い、ペイント社株を売却して約3億円の利益を得ていたとみている。

ソブリン社は企業再生を目的とした投資の仲介などが主な業務で、2004年11月、経営不振だったペイント社と業務委託契約を結んだ。

発表などによると、S容疑者はペイント社の株価をつり上げるため、05年5月26日、ソブリン社が出資した投資事業組合を通じ、ペイント社の新株27万8000株分の代金として3億4000万円を払い込んだが、翌日には国内外での取引を介してソブリン社側に資金を戻し、同31日、ペイント社が増資をしたとするウソの発表をさせた疑い。

これによりペイント社の株価は上昇。S容疑者らは約2か月後、株を売却して利益を得ていた。

ま、業界でいう「ハコ企業」を使ったボロ儲けで捕まった証券マンです。お嬢様がテレビ局の女子アナだそうで、小沢一郎元民主党代表の元秘書で、例の陸山会事件で有罪判決を受けた石川友裕衆議院議員と結婚したことが明らかになったばかり。

そんなS氏が勝手知ったるオリンパスのことを匿名ブログで明かしているのだ。ウッドフォード前社長解任の当日、「第一幕」を書いていたが、今度はジャイラス買収に絡んで法外な手数料をせしめた日本人名が浮かんできたので、24日も黙っていられなくなったらしい。S氏は、90年代にはじけたバブルの損失の後処理をオリンパスがしていなかったとしており、それが雪だるま式に膨らんで、この巨額の背任M&Aにいたったと書いていますが、これはFACTAの見立てとほぼ一致している。個人的な横領と見るには、抜いた額が巨額すぎるからだ。

バブル期の1980年代から延々と、トップ主導で、財務担当役員やごく一部の財務担当者の間でひそかに「処理」され続けてきたのです。その間の社長は下川氏(※筆者注:正しくは下山氏)、岸本氏、菊川氏の3名だけで、多分次は森久志・副社長に引き継がれるはずだったと思われます。

従ってこれらの「損失先送り」などの処理も、ごく少数の「長い付き合い」の外部の人間にだけ相談されていたのです。

それが野村証券の事業法人部でオリンパスを担当し、その独立した横尾宜政氏と、メリルリンチやドレクセル・バーナムなどでオリンパスに深く入り込んでいたN氏です。

このブログの後にニューヨークタイムズ電子版が、佐川氏とともにナカガワ・アキオ氏の名も報じたので、N氏とは佐川氏の上司だったこの人のことなのだろう。S氏ご自身も野村のオリンパス担当だったから、知ってるのも当然でしょう。片隅で匿名で書いてないで、もっとどんどんブログで語ってくださいな。

*S氏ご本人の申し入れによりイニシャルとします。