阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2010年2月26日あなたもジョン・テイラー教授に”直撃”質問を!

    3月18日(木)のジョン・テイラー教授の来日講演会「脱デフレ処方箋」に先立ち、FACTAはTwitterで教授に聞きたいことを募集してます(投稿内容はこちらからご覧いただけます)。

    スタンフォード大の教室にバーチャルで座り、世界有数のエコノミストに質問できる貴重な機会です。FACTAは5日に教授に事前に会って、18日の講演や次号の誌面にそれを反映させる考えです。

    投稿者の中から、抽選で5名様にFACTA半年分無料購読をプレゼントします。投稿はFACTAサイトの右側にあるバナーもしくは、Twitterの投稿画面からハッシュタグ「#FACTAforum」を付けてツイートしてください。なお、投稿はこのページへのトラックバックおよびメール(taylor@facta.co.jp)でも受け付けています。

    さあ、勇気をふるって直撃!

    ※当選者にはTwitterのダイレクトメッセージ機能もしくはメールでお知らせします。

  • 2010年2月25日米国トヨタ自販 レンツ社長の責任転嫁

    豊田章男社長の米議会公聴会を前に、レンツ社長が証言した。テレビで一部を視聴したが、ひでえもんだ、と思う。

    日本の本社にすべて責任転嫁。「リコールは自分に権限がなかった」「技術的な問題も日本任せ、自信はあるが細かいことには答えられない」というのがレンツ社長の証言だった。自分の責任逃れのための証言で、要するに「もっと自分に任せればこんなことにはならなかった」とせびっているだけだ。こういう人間に証言させたトヨタの甘さは目を覆いたい。

  • 2010年2月22日日銀が投げつけた「ゼロ回答」

    ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の名物コラムが恥をかかされた。マーケット関係者なら必読の「ハード・オン・ザ・ストリート」2月17日付(日本語版の記事)で、マキャベリストの菅直人財務相が、日銀に「コアの消費者物価上昇率を1%」とする事実上のインフレ・ターゲティングを迫る発言をした機会をとらえて、他の先進国が何年も前から採用してきた政策の方向に「日本もやっと動き出した」と評したからだ。が、翌18日の政策決定会合後の記者会見で、白川方明日銀総裁はWSJの期待を一蹴してみせた。

  • 2010年2月20日3月号の編集後記

    毎年2月5日になるとお呼びがかかる。34年前のこの日、ロッキード事件の号砲が鳴り、「首相の犯罪」を追うマラソン取材が始まった。社会部の国税担当記者だった私も、夜討ち朝駆けで目ばかり光る“餓狼”と化した。往時の取材先、磯辺律男・東京国税局長(のち国税庁長官、現在は博報堂相談役)やその元部下たちを囲んで、国税記者クラブのOB記者が集う会が「二五会」である。

  • 2010年2月17日日銀「デフレ・ターゲッティング」の立証

    FACTAでは、3月18日のジョン・テイラー教授(スタンフォード大学、元米財務次官)の講演会「脱デフレ処方箋」の開催に先がけ、金融政策に関する意見や質問を受け付ける仕組みを準備中です。近日中にオープンするので、関心のある人はお楽しみに。

    まずは、議論が少しでも盛り上がるように、1月号の記事「白川日銀は『デフレ誘導』」を特別にフリー公開します。下記はオンラインに掲載している「読みどころ」の引用です。

    OECD 事務総長が発破をかけたからか、11月20日に政府は「緩やかなデフレ状況にある」と宣言しました。しかし3週間前に日銀はCPや社債の買い取り完了を発表して、リーマン危機後の緊急措置の「出口政策」へ動くなど、直前まで白川総裁がデフレ宣言など考えてもいなかったことがうかがえます。先進国の中でも最悪の35兆円にのぼるGDPギャップ(総需要と総供給の落差)が財政を圧迫、失業者を増やしているのに、それを埋める金融政策を出し渋り、鳩山首相との会談前日に発表した新型オペも「広い意味での量的緩和」とは名ばかり。「インフレ・ターゲッティング」嫌いの白川総裁が、実は「デフレ・ターゲッティング」を実行していることをFACTAが立証します。

    講演会の詳細はこちらをご覧ください

  • 2010年2月16日マドセンの日銀批判

    2月12日付WSJ(ウォールストリート・ジャーナル)のコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」の見出しは「Betting it all over Growth」(成長にすべてを賭けて)だった。

    本文はこう始まる。

    問題 失業の悲惨な高水準、ぱっくり口をあけた財政赤字、借金過多の消費者。

    解  成長

    確かに「成長はすべてを癒す」。今や「ニッポン病」と言っていい日本経済の慢性疾患も、ほとんどすべて成長できないことに起因する。

    だから、国民所得統計で10~12月の第3四半期のGDP実質伸び率(成長率)が前期比1・1%(年率換算で4・6%)の伸びと発表され、WSJも「日本の成長率が期待上回る」と珍しく明るいタイトルをつけた。

    だが、好況の実感はまったくない。なぜなのだろう。

  • 2010年2月 3日ウィルフレッド・セシジャー「湿原のアラブ人」のススメ――滅ぼされた「エデンの園」

    彼らはマアダン(葦のアラブ人)と呼ばれた。チグリス下流の丈の高い葦が密生した湿原に住み、葦を編んだ家を建て、小舟で漁業や運送を営んでいた。

    14世紀に西アフリカから現在の北京まで旅したイブン・バットゥータも、1326年冬にここを通った。「大旅行記」には追い剥ぎとして登場する。

    砂漠の遊牧民との落差にこの大旅行家は目をみはったが、本書の著者も1945年から5年間、ベドウィンとアラビア半島のルブ・アルハリ砂漠を横断する旅をしたあと、ここにやってくる。

    「囲炉裏の火に照らされた横顔、雁の鳴き声、餌を求めて飛びこんでくる鴨、暗闇のどこかから聞こえてくる少年の歌声、列をつくって水路を移動していくカヌー、枯れた葦を燃やす煙のむこうに沈んでいく深紅の太陽」……。