阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2008年12月19日1月号の編集後記

    FACTA最新号(2009年1月号、12月20日発行)の編集後記を掲載します。フリー・コンテンツの公開は25日からです。

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    1904年9月、社会学者マックス・ヴェーバーは、大西洋を渡ってアメリカ大陸の土を踏んだ。妻マリアンネの日記には、ヴェーバー夫妻のマンハッタン体験が記されている。馬糞の臭いのたちこめる街路の雑踏、21階建ての摩天楼ホテルの一室の無機質と痰壺、窓から俯瞰した目も眩むような眼下の景色……。この旅のヴェーバーの反応が面白い。

  • 2008年12月 8日米貿易収支の訂正

    前号(08年12月号)の「壊れた『国家版ヘッジファンド』」の記事で、7ページ最下段に

    「一国の投資は国内貯蓄、または海外からのファイナンス(借り入れ)でまかわなければならない。米国の輸出がGDPに占める割合は14~15%、輸入で8~9%。差し引き4~6%が経常赤字だが」

    とありますが、読者のご指摘により筆者に確認したところ、誤記があることが判明しました。筆者によれば、輸入の数字を誤記したとのことです。

  • 2008年12月 8日京都と筑紫哲也と「百聞は一見に如かず」

    前号でテレビ・キャスター筑紫哲也氏の追悼記「ひとつの人生」を掲載した。恐れ多くもジャーナリストの大先輩にあたる人だが、ずっと以前に毎日新聞本社の最上階にあるレストラン「アラスカ」で他の方々と同席したことがある。彼が癌で長期休養に入るずっと前だが、午後8時になっても悠然と飲んでいるのには驚いた。恐る恐る「大丈夫ですか」と聞いてみたが、にこにこ笑っていた。

    のちに彼の番組「ニュース23」に呼ばれて出演したこともある。それを真似たわけではないが、局入りする9時半まで時間を持て余し、ちょいとドイツビールをきこし召してから出演した。筑紫さんがあそこまで平気なら、自分も大丈夫かと思ったのだが、さにあらず。あとで「顔が少し赤かった」と言われて、大いに恥じ入った。

    やはり18年もカメラの前に立った人間と、一夜漬けでは覚悟が違う。これからはデジタル放送だから、毛穴まで見えそうなカメラの前で、万が一にもアルコールなど飲んで出られないと肝に銘じた。BS11のキャスター役をこの秋で卒業させていただいたのも、ひとつの理由は金曜夜に禁酒を課せられるのが、だんだん辛くなってきたからである。