阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2008年3月31日NGNという羊頭狗肉――「NTTの自縛」のススメ

    FACTAが4月号(3月20日発売)に掲載した「『姑息なゆで蛙』NTTの人事問題」の筆者は誰かと、NTTがいろいろあて推量しているらしい。聞くところ、まったく見当違いのようだが、早い話が天下のNTTがメディアに対しスパイを仕掛けているようなものだ。無駄な足掻きというほかない。

    そのNTTが今日(3月31日)からNGN(次世代ネットワーク)の商用サービスを開始する。とりあえずは東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉の一部地域である。東京23区、大阪の「06」エリア、東日本の県庁所在地や全国の政令指定都市でサービスを始める09年3月末が、実質的なスタートだろう。

  • 2008年3月25日電源開発とTCIの電話交渉決裂

    講談社の週刊現代元編集長、鈴木章一さんから、いま手がけている「セオリー」シリーズの単行本が送られてきた。「もの言う株主 ヘッジファンドがやって来た」(税込1890円)である。

    筆者の一人の名をみてはっとした。W・G・ザイフェルト――ドイツ証券取引所の元トップである。ロンドン証券取引所(LSE)の買収という大胆な試みが成功目前で、英国のファンド、TCI(ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド)の逆襲にあい、辞任に追い込まれた人物だ。まさに敗軍の将、兵を語るの本である。

  • 2008年3月21日キャスター役も登板します

    お問い合わせがありましたので、お答えいたします。昨年12月からBS11の毎週金曜「インサイドアウト」でキャスター役をつとめておりますが、約1カ月お休みしていました。最初は風邪をこじらせたのですが、入院するなど全快に思いのほか時間がかかりました。

    ご心配かけて恐縮です。ブログもほとんどお休みだったのですが、いかんせん声がでなくてはキャスターはつとまりません。その声もようやく元に戻りました。

    というわけで、本日午後10時からの「インサイドアウト」でキャスターを再開します。お招きするのは、小泉・安倍政権の知恵袋だった財務省出身の高橋洋一・内閣参事官(4月から東洋大学教授)で、お題は「新銀行東京」です。ちょっと血が騒ぐテーマ。お楽しみに。

  • 2008年3月19日4月号の編集後記と「ブックマーク」リニューアルのお知らせ

    読者と編集部がネットの最新情報を共有するためのサービス「FACTAブックマーク」をリニューアルしました。サービス開始から1年以上経ちましたので、お寄せいただいたご意見・ご要望を参考に、いくつかの機能を変更しました。

    ご購読者でもオンライン会員登録がお済みでない方や、購読を検討中の方にも雰囲気が伝わるように、一部のページをフリー公開にしましたので、ぜひ覗いてみてください。ポータルサイトとは一味違ったニュースが並んでいますよ。

    以下はFACTA最新号(4月号、3月20日発行)の編集後記です。フリー・コンテンツの公開は26日からです。

  • 2008年3月17日日経ヴェリタス創刊、絶妙のタイミング

    しばらく休んでいたが、今日からブログを再開する。

    16日に私の古巣、日経新聞が週刊のタブロイド投資専門紙「日経ヴェリタス」を創刊した。先輩面をするつもりはないが、編集長やデスク陣、記者は後輩にあたるから、ひとまずおめでとうと申し上げよう。

    それにしても、この創刊、絶妙のタイミングだ。創刊号の頭見出しは「それでもニッポンを買う」である。編集部はよほどコメディー感覚があると思える。創刊翌日の株式市場がどーんと急落、日経平均株価が一時1万1700円を割り込んだことはご存じの通り。はたして、ヴェリタス創刊号の読者はこの見出し通りの行動をしてくれるかしらん。

  • 2008年3月13日「石原慎太郎銀行」の深き闇――1年前のFACTA第一報で明らか

    新東京銀行をめぐる東京都の石原慎太郎・知事の「責任転嫁」は目を覆わせる。3月10日に新銀行東京の津島隆一代表が発表した調査報告書は、いっさい都も知事も責任をとらないという姿勢で一貫し、トヨタ自動車から三顧の礼で迎えた仁司泰正・元代表取締役に全責任を転嫁する内容である。新銀行東京が不良債権の山に呑まれ、破綻の危険水域に達していたことを、経営陣が都に隠していたかのような強弁に終始している。

    明らかに事実と違う。月刊誌FACTAは07年1月20日発売号で、どこよりも早く「重篤『慎太郎銀行』の深き闇」を報じて警鐘を鳴らした。そこでは06年12月に金融庁が最後通牒を突きつけていたスクープが書かれている。それを都や知事が知らなかったとは言わせない。少なくともこの記事は、同年4月の都知事選を控えたスキャンダルとして石原陣営を緊張させたのだ。彼は3選のためにひたすら「臭いものにフタ」で済ませた。

    当時、FACTAは都の産業労働局金融部から「新銀行東京は都の機関銀行ではありませんから、大株主ではあっても経営の細部に口出しできませんから」という逃げ口上を聞かされた。知事キモ入りの銀行だから、どんなひどい状態でも見てみぬふり、という木っ端役人根性を痛感した。FACTAが当時、どこまで深く抉っていたかは、記事をフリー公開するのでご覧いただきたい。