阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2007年6月11日 安倍晋三・折口雅博のツーショット

  • はてなブックマークに追加

編集作業がほぼ終わりなのでブログを再開します。

さすがにコムスンは次号編集に間に合わなかった。折口雅博会長の目を赤くした顔が、こう毎日テレビに露出していては、月刊誌という形態では追いきれない。いま無理をしても1週間後には、コムスンの売却とか、事件化とかで状況が変わってしまいかねないからだ。

罪滅ぼしに「FACTAブックマーク」には入れたが、コムスンのサイトにまだ堂々と載っている安倍晋三首相と折口氏のツーショットをご紹介しよう(2007.06.11 19:10 追記:元ページが消されてしまったのでGoogleに残っているキャッシュのアドレスを掲載します)。安倍氏が官房副長官時代のものだが、佐藤正忠氏の司会で長々と対談、介護保険実現にいかに尽力したかを得々と語っておられる。一見の価値があると思うので、スクリーンショット付でを紹介しよう。

一読、ひでえもんだと思いませんか。折口氏は例によって自分の父親の介護体験を売りにする。安倍氏は「美しい国」でも唱えた家族の絆論で受けをやる。

安倍 介護保険が導入されたときに、私は自民党社会部会長をやっていて、当時の亀井(静香)政調会長の下で、保険料徴収を延期する、しないという大論争がありました。結果的には国民的な動きを起こすきっかけになり、スムーズに介護保険制度をスタートすることができたと思います。

何のことはない、コムスンの今日を招いた制度設計の欠陥は、自分にありと言っているようなものではないか。この大論争とは、介護は社会や国がやるものという主張と、介護を他人まかせにしていいのかという主張の激突で、安倍氏は後者に「極めて抵抗を感じました」という。

安倍 むしろ家族の絆を守るために、介護保険の導入が大切だという位置づけなのです。そういう大論争もあったのですが、その観点は大切です。施設介護もやり、在宅介護もやる。在宅というのは家にいて、子どもたちとも一緒に生活し、家族のぬくもりを維持しながら、国や社会が責任を持っていくという姿勢だと思うのです。

これに折口氏が合いの手を入れる。

折口 私たちは「家族は愛を、介護はプロに」という考え方です。家族は絆、団欒を持ちながら、大変なことはプロの介護士が行う。……今の介護保険は、大変なところは公的な力を借りるという部分が、きちんと活かされていると思います。

よく言うよだが、安倍氏はさらにコムスンをどっこいしょする。

安倍 あとはやはり民間の方の機動力で「事業として成り立つ」ことが大切ですね。……コムスンは一生懸命やっておられる。ただ、これからの課題は今のペースで要介護者が増えていっていいのだろうかということです。

安倍氏は予防に力を入れると言いたいのだが、制度設計の無理を自ら予言しているようなものである。いったい、安倍氏はコムスンが何を一生懸命やっていると見ていたのか。制度設計に関わった政治家として、アフタケアは何をしていたのか。

コムスンが事件化した場合、捜査線上に安倍氏もあがるのだろうか。