阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2007年8月28日内閣改造

    FACTAの次号メニューも、改造内閣待ちでしたが、さてね。

    一言で言えば、つまらない顔ぶれ。目玉とかそういう意味でなく、魂胆が透けて見えるという意味で。安倍さんの人事の発想の貧困さが如実に現れていると思いました。

    細部はこれからなので、詳しい論評は避けますが、これでジリ貧挽回は無理でしょう。

  • 2007年8月23日ひやひや2

    猛烈な残暑に、東京電力が綱渡りを続けている。

    うだるような暑さに空調の使用量があがり、高校野球シーズンが年間の電力需要のピークになるのは常識なのだが、今年は柏原刈羽原発が中越沖地震でストップしている。他電力からかき集めても6250万キロワットの天井に、暑さで届きかねない事態となることは予想できた。

    データ改竄で停止中の塩原水力を稼動させ、瞬時調整契約を結んでいる大口需要家には供給を削減するところまで東電が追い込まれたのは、夕刊などで報じられたとおりだ。

  • 2007年8月21日ひやひや

    読者の皆さん、最新号は届きましたか。自分で言うのもなんだけど、今月はお盆休み後の刊行で、本来なら夏休みの気配が漂うのに、参院選とサブプライムなど激震マターのおかげで、とっても濃い内容になりました。編集はおかげで大変でしたが、ライターの面々もこの記録的な猛暑のなか頑張っていただきました。

    でも、実はヒヤヒヤしていたことがあります。今号の売り物――『「防衛省の天皇」解任の裏側』と題した記事で、おそらく週刊誌がやっと追いついたくらいの早さ、月刊誌にしてはやけに速攻と思われたかもしれません。実は先回りスクープが予想より早く的中して、他紙と同着になるかとヒヤヒヤしていたのです。

  • 2007年8月19日9月号の編集後記

    FACTA最新号(9月号、8月20日発行)の編集後記を掲載します。

    *   *   *   *   *

    男爵(バロン)エリーの訃報が届いた。90歳、アルプス山麓の狩猟用ロッジで心臓発作に見舞われたという。姓はフランス語でド・ロチルド、英語でロスチャイルド。言わずと知れたユダヤ系財閥の一員、フランスで栄えた分家の4代目である。家業を継いで金融家(フィナンシェール)となったが、その情熱は大戦で荒廃したワイナリー「シャトー・ラフィット」の再興に注がれた。かつてルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が愛飲したそうで、ボルドーワイン好きなら、必ずや舌鼓を打つメドックの第1級ブランドである。

  • 2007年8月18日120キロの転倒

    娘の事故の続報。

    16日夕に警察の現場検証なども終わって帰ってきたが、事故の模様を聞いて背筋が寒くなった。

    未明の高速道路上の転倒。前の乗用車を追い越そうと、スピードをあげたところ、前の車がなぜかブレーキを踏んだため、バイクが接触、傾いたまま滑走して転倒したらしい。時速120キロと聞いて絶句した。

  • 2007年8月17日牧野洋「不思議の国のM&A」

    この春、日経を辞めた牧野洋君から、独立後の第一作となる本「不思議の国のM&A 世界の常識 日本の非常識」(日本経済新聞出版社、1700円+税)を贈られた。

    せっかくだから、ここで書評をしてみよう。テーマはM&A封じの買収防衛策でガードを固める日本企業の姿勢が、是か非かという今日的なテーマを扱っているからだ。外資脅威論は数々あるが、本書は明らかに日本企業の反応を過剰と見ている。ブルドックソースにTOBを仕掛けた米ファンド、スティール・パートナーズを東京高裁が「濫用的買収者」(グリーンメーラー)と認定するなど、判事まで暴論に走っているなかで、「買収=悪」という偏見に挑んだ本書は貴重な問題提起だと思う。一読をお奨めしたい。

    それにしても、こういう主張が新聞紙面でなく、本になって書かれるというのは不思議に思える。

  • 2007年8月16日午前3時半の電話

    16日午前3時半、携帯が鳴った。寝ぼけまなこで出てみると、ピーポー、ピーポーとサイレンの音が聞こえる。救急車の中かららしい。娘の声がして動転した。

    「事故った。接触事故。挫創だって。病院に行く途中」

    娘はバイク2台を持ち、ときどきツーリングに出かける。先週末には「北海道に行く」といって飛び出した。

    どこを走っているのか、時々舞い込む携帯メールでそうとうな強行軍となっていることがわかり、ハラハラしていた。

  • 2007年8月15日タルコフスキー5――「雪が降るまえに」

    お盆休暇の神保町はさすがにがらんとしている。夏の日差しが眩しい。ふと、本屋でまったく季節はずれのタイトルの詩集を見つけた。「雪が降るまえに」。雑誌稼業で詩などに心ひかれることはめったにないのだが、作者の名前にはっとした。A・タルコフスキーとある。

    このブログを描き始めたころ、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキーの取材談をツィクルス(連作)にして載せたことがある。詩集は彼の父、アルセーニー・タルコフスキーのものだ。

    我が家にも、キリル文字の原文とフランス語の対訳がついた彼の詩集がある。もう15年以上前、末期のソ連で入手した。私はロシア語を知らないから、フランス語と知人の試訳で断片的に読んだ。

    日本ではほぼ無名と思っていたが、邦訳詩集がこの6月末に出版されていたとは知らなかった。心ひそかに喝采を送りたい。

  • 2007年8月13日肘痛

    しばらくブログを書けなかったおわびをします。

    職業病、ということになるのか、肘を痛めました。テニス・エルボー状態といったらいいでしょうか。キーボードを打てないというほどではないのですが、右半身がかなり重く、肩と腰とふくらはぎまで影響が及ぶ事態となりました。マッサージも試みましたが、なかなか痛みが消えません。

    雑誌の編集作業もあるので大事をとって、できるだけ肘を温存していた次第です。

    編集作業がほぼ終わりましたので再開しますが、しばらくは騙しだまし。それにしても、ブロガーの皆さんはどうしているのでしょう。筆力とは体力のことだと言いますが、ほんとうは肘力かもしれません。