阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2007年7月25日購読者からのお叱り――請求書の二重送付

    ご購読継続のお願いと請求書について、ご購読者のお一人からお叱りをいただきました。前月号に入っていた請求書に従い7月17日に入金したのに、7月20日に届いた8月号にまた請求書が同封されていたというお叱りです。ごもっともなことで、二重払いを起こす危険があり、お詫び申し上げます。

    問題点ははっきりしました。入金者を確認し消しこむ作業は毎月15日にいったん締め切っていますので、それから発送までの間(16~19日)に空白期間が生ずることです。この間に入金された方は20日以降に原簿に記載されるので、請求書が同封されてしまうのです。今回は17日入金でしたので、この空白期間にあたり、二度請求書を送ってご迷惑をかけてしまいました。

  • 2007年7月24日政治トークイベントのお礼

    23日夜、東京・大手町で「政権交代は起きるか」と題してトークショーを開きました。弊誌コラムの執筆者で外交ジャーナリストの手嶋龍一氏と二人、それに司会をヤフーの川辺健太郎氏にお願いしました。

    幸い、参院選への関心は極めて高く、ネットで告知してたちまち申し込みが満杯になるほどで、120人ほど入る会場は満席となり、盛況でした。正直、こんなに目を輝かせた聴衆を相手にお喋りすることは、とても緊張させられる体験でした。

    心よりお礼申し上げたいのは、会場で我々の話を聞いてくださった方々、また残念ながら申し込みに間に合わなかったけれど関心をお寄せいただいた方々です。その背後には政治へのアンガージュマンを求める無数の方々がいらっしゃるのでしょう。そこに一石を投じることができたとすれば、これに優る喜びはありません。

    また当日、会場からブログで発信していただいた方々、さらにボランティアで会場の運営をお手伝いいただいたドットジェーピーなど関係者の方々にも、謝辞を申し述べたいと思います。

  • 2007年7月19日8月号の編集後記

    FACTA最新号(8月号、7月20日発行)の編集後記を掲載します。

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    後期のハイデガーが真理(アレーテイア)の比喩によく使った言葉が「リヒトゥン」(Lichtung)である。英語のライトと語源が同じだ。鬱蒼としたドイツの森で樹木を間伐し、日の光が差し込む空き地のことらしい。森の闇にぽっかりと浮かぶ光臨のイメージは美しい。誰かが「空開地」などと奇怪な訳語をこしらえたが、心屈する日には、どこかに天窓がないかと誰でも空を仰ぎたくなる。

  • 2007年7月10日手嶋+阿部で「政治トークイベント」をやります!

    人間には、生まれつきの「政治人」と「非政治人」がいる。私はどうやら前者ではない。ただ、記者という職業柄、色々な政治家の謦咳に接した。文句なく面白い。ほとんど「ニンゲン動物園」である。権力欲がむきだしになると、人間というのはある意味、愛らしい存在なのだ。と思っても、自分でなりたいとは思わない。

    音痴の演奏会好き、CD好きみたいなもので、聴衆のほうが楽しい。政治は肉薄しながら「高見の見物」をするのがいちばんと思ってきた。わけ知りの政治評論とは無縁で、同僚だった政治部記者の漫談を聞くたび、羨ましくてしようがなかった。政治家が漏れなく俳優であるように、政治ジャーナリストも演技が上手だ。

  • 2007年7月 3日泣く子も黙る? 笑う? 1年で550億円寄付

    先週4回にわたり、電源開発(Jパワー)と筆頭株主の英国ファンドTCI(ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド)の攻防を論じたが、TCI側関係者から昨日、メールをいただいた。

    「TCIの(慈善)基金が、日本で懐疑の目で見られていることは私も承知しております。そこで本日(7月1日)のフィナンシャル・タイムズ(FT)に載りました記事に興味をもたれるかもしれないと思い」云々とある。

    「TCI代表が2億3000万ポンドを慈善で寄付」(TCI chief donates £230m to his charity)という見出しの記事だった。記者はJames MackintoshでPublished: July 1 2007 22:02  Last updated: July 2 2007 00:05とある。

  • 2007年7月 3日細川呉港「草原のラーゲリ」――熊本日日新聞掲載の書評

    熊本日日新聞に書評を頼まれた。以前、月一回のコラムを担当した縁である。

    第1回の掲載は6月24日。もう一週間以上経ったからここに再録しても支障はないだろう。実は抑留された叔父の死という事情もあり、冥福を祈るつもりで書いた。原爆をめぐる久間防衛相の心ない言葉が問題になっているが、誰にも忘却できないものがある。それは政治を超えた「語られざるもの」なのだ。

    書評したのは細川呉港の「草原のラーゲリ」(文藝春秋社、2600円)。作者は1944年広島県生まれ。集英社勤務を経てフリーになった人、東洋文化研究会を立ち上げて中国研究者の交流の場としている。この本は埋もれてはもったいないと思うので、微力ながら紹介したい。