阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2006年7月 7日 [ソニーの「沈黙」]ソニー19――人種差別広告

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久しぶりにソニーの話題。というより、もう編集作業が始まっているから静かにしておいてほしいのに、勝手に欧州できわどい広告をのっけてお騒がせをやっているから、困ってしまう。人種差別に敏感な人々を刺激して、欧米のネットは大騒ぎになってしまった。

ま、とにかくご覧あれ。写真のように、白いセラミック製のプレイステーション・ポータブルのビルボードに、グラマラスな白衣のヘソだし白人女と、顎をつかまれた黒人女性を登場させて、「PSP、白が来る」とやったのだ。オランダでの話である。

この白人女性の顔、コワソー

こりゃ、いかん。そう思いませんか。いくら比較的人種に寛容なオランダでも、スキンヘッズがいないわけじゃないし、排外主義の同性愛の政治家が数年前に射殺された国ではないか。あまりに鈍感すぎる。

オランダだけではない。たちまち世界に飛び火して非難囂々、多くのサイトで広告撤去の声があがった。しかしソニーのスポークスマンは例によって自己中なのだ。「ゲームズインダストリー・ビズ」のサイトでは、あっけらかんとしている。

The marketing campaign for the launch of the White PSP in the Benelux focuses on the contrast between the Black PSP model and the new Ceramic white PSP model."

"A variety of different treatments have been created as a campaign to either highlight the whiteness of the new model or contrast the black and the white models. Central to this campaign has been the creation of some stunningly photographed imagery, that has been used on large billboards throughout Holland."

デザイナーの自己陶酔はまた、ソニーのひとりよがりでもある。ほかのバージョンもあって、黒人のほうが白人にまたがる図柄もあるようだけど、これじゃお目こぼししてもらえないだろうな。

有名サイトでも取り上げられて、コメントは100以上の盛況ぶり。万事休すだぞ。予感としてこの広告は撤去に追い込まれると思いますね。

ほんとに懲りないなあ。音楽CDのスパイウエア問題のレッスンがまるで生きていない。ソニー広報部門は何をしているのかね。また、「海外の話ですから」とネグるつもりだろうか。今度はちゃんと日本語でコメントを出しなさいね。ストリンガー会長さん。