阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」

2006年4月10日 [創刊に向けて]編集期間突入6――早々スクープ!国際協力局長人事

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4月20日に創刊する雑誌「FACTA」が、大手新聞やテレビなど既存メディアを出し抜いてスクープを打てるという力を証明しよう。注目の霞が関人事である。

私も記者クラブ詰めの記者をやったことがあるから、よくわかる。どれほど地味でも、人事はクラブ記者の生命線なのだ。たとえベタ記事であっても、彼らはそれを抜かれないためにいる。どこの馬の骨とも知れない雑誌に、その大事な人事をスクープなどされたら、目もあてられない。その屈辱は察するにあまりある。

しかも月刊誌は月に1回しか締め切りがないから、スクープなぞ至難のわざ……と思うのが甘い。いまや朝夕刊しかない新聞より、ネットのほうが24時間いつでも打てるから有利なのだ。そのためにこういうブログを始めたのだ。で、雑誌掲載に先立ち、このサイトで「ちょい見せ」します。

国際協力銀行を解体するなどのODA(政府開発援助)改革に伴い、外務省は経済協力局を改組・強化して国際協力局とするが、その初代局長に総理秘書官の別所浩郎氏(53)が内定した。

霞が関では珍しく、外務省が財務省の主導権を奪う形となったODA改革だけに、外務省内で国際協力局は総合政策局に次ぐ主要局となる。その局長には「フレッシュかつ大物」をあてたいというのが外務省の意向で、1952年生まれ、75年入省組でアメリカン・スクールの別所氏に白羽の矢が立った。就任は9月の予定。

霞が関ウオッチャーは、ここに幕引き間近の小泉政権の裏側を透かし見るだろう。このスクープにどんな反応があるか、楽しみである。素直に新聞が追っかけ記事を載せれば、それは首相官邸からの逆襲がなかったことになる。新聞が追っかけず、この人事が消えれば、首相官邸の飯島勲秘書官と丹呉泰健秘書官(財務省)コンビの横やりが入ったことになる。

どちらにしても事後談が書ける。さあ、霞クラブのご用聞き記者の面々よ。どうする? 無視するか、「一部報道によると」とフォローするか。ちょっと愉快犯的だが、霞が関と永田町にはせいぜい踊ってもらおう。