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RIZAPからジャスダック上場企業を買収した36歳の実業家が開示する経歴に偽りあり。

2020年2月号 DEEP

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「黒歴史」を消した? 畑野幸治氏(Facebookより)

個人マネー24億円余りを投じた人物は何者なのか――。

畑野幸治氏、36歳。M&A仲介会社「FUNDBOOK」の代表取締役を務める。昨年12月、RIZAPグループが持て余していたフリーペーパー発行会社ぱどを買収した。公開買付届出書などによれば、畑野氏の経歴には空白ばかりが目立つ。FUNDBOOK以外の職歴として記されている先はBuySell Technologiesのみ。着物・宝飾品の買い取り事業で急成長し、昨年12月、東証マザーズに上場した会社だ。2011年8月、代表取締役に就任したとされる。

だが、公にされている数少ない経歴ながら、それは事実に反する。畑野氏がBuySell社の代表取締役に就いたのは本当のところずっと後のことだ。畑野氏がひた隠しにする「空白の過去」を紐解いてみよう。

特定商取法の処分逃れる

〇〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇が、その頃の畑野氏を巡っては別の不穏な動きもあった。謎めいた経歴の手がかりとして、同氏がごく短期間ながら自動車修理会社「カーコンビニ倶楽部」に在籍していたとの事実がある。取締役就任は11年5月1日。ところが、5月30日に解任されているのだ。この時、解任された人物がもう1人いた。同年1月に取締役入りしていた吉福優氏がそれで、同氏はテキシア事件で昨年にわかに有名になった銅子正人被告らとともに「MKMコンサルティング」なる会社に関わるなどし、さらに後には脱毛エステ「ヴィエリス」を立ち上げている。

解任劇の背景は不明だが、こと畑野氏に話を戻すと、同氏はその頃、「Micro Solutions」なる会社で唯一の取締役でもあった。23歳だった07年4月の設立だ。前述のトラブル直後の11年8月、同社は解散を決議、11月に清算された。この後、畑野氏の足取りは登記簿上しばらく途絶えてしまう。

「息子は暴走族のリーダーみたいなことをしてる」――。知人によると、畑野氏の実父・友行氏はその昔周囲に対し冗談交じりにそう語っていたという。畑野氏の実父・友行氏は旧山一證券の元幹部で、同社破綻後は人材紹介会社を起業した。01年に設立されたその会社「アイ・マネジメント・ジャパン」こそが冒頭のBuySell社の前身だ。もっとも、ここでも不都合な過去が隠されている。

じつは、BuySell社が柱とする「スピード買取.jp」事業を始めたのはそもそも別の会社だった。12年3月設立の「ランド」(17年12月解散)なる会社がそれだ。取締役は代表の荻原大輔氏のみ。同氏はその後に畑野氏が経営するFUNDBOOKの幹部になっている。

ドメイン情報によると、ランドがスピード買取事業を始めたのは13年3月頃とみられる。が、2年後の15年3月に問題を起こした。訪問先で「押し買い」が多発、消費者庁から違反行為をやめるよう特定商取引法に基づく指示処分を受けたのだ。直後の4月、2カ月前に「エース」へと社名変更していた旧アイ社に対しランドは事業を譲渡、エースは過去の違反行為など素知らぬ顔でスピード買取事業を続けた。一種の処分逃れだ。

事業の受け皿となったエースでは実父・友行氏がそのまま代表取締役とされた。が、名義だけのお飾りだった疑いが濃い。旧アイ社が役員変更登記もせず休眠化したかたわら、友行氏は11年11月頃から「アドベンチャー・アンリミテッド」なる合同会社で出資金集めに熱を上げていた。韓国の消費者金融会社に又貸しするようなスキームで、最終的に出資金は26億円ほどが集まった。しかし昨年春、韓国側が債務不履行を起こし、運用は行き詰まっている。

畑野氏がスピード買取事業にいつ頃からどのような形で関わったのかははっきりしない。おそらくは当初から背後で差配していたのではないか。登記簿で確認できる限り、同氏がエースの代表取締役に就任したのは16年10月のことだ。翌月、同社は現在のBuySell社に社名を変更した。冒頭で指摘したように、開示されている経歴は事実に反しているのである。

どんな動きを見せるか

畑野氏が飛躍するきっかけは東証1部上場の旅行会社エアトリ(旧エボラブルアジア)を創業した吉村英毅取締役との出会いだったと思われる。17年9月、吉村氏が代表の「ミダスキャピタル」は投資組合を通じBuySell社を買収した。この時、畑野氏はエアトリのもう1人の創業者・大石宗徳(むねのり)会長ら他の投資家への売却分も含め50億円近いカネを手にしている。

畑野氏は今回、BuySell社から分離後赤字続きのFUNDBOOKの運転資金とともに、ぱど買収にそのカネを突っ込んだわけだ。買収スキームには実父・友行氏をはじめ親族で固めた「Global Principal Investment」なる会社も噛んでいるが、同社はミダスキャピタルと同じ税理士法人内。吉村氏との密接ぶりが窺える。

「空白の過去」について畑野氏の代理人弁護士は概ねこう回答する。「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。Micro社は通信機器販売・広告事業を行っていたが、経営が行き詰まっていた中、(前述トラブルで)継続が困難になった。カーコンビニ倶楽部に就任したのは営業強化の役割を知人の吉福氏から依頼されたためだが、同社と吉福氏の株取得に関する協議が難航し解任になったと聞いている。以後、吉福氏とは会っていない。畑野氏はアイ社に在籍しコンサルティング契約先のランドに出向、株主兼コンサルとして運営に関わっていた。消費者庁の立ち入り検査を受け、ステークホルダーの信頼回復のためアイ社への事業譲渡を実行した」

畑野氏がこの先どんな動きを見せるのか注視したい。

   

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