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水面下の動きが速い。追うのに息せききって、このブログの執筆がついていけなくなり、数日空白ができた。
さて、少々手前ミソ。FACTA最新号で報じたスクープ「佐藤ラスプーチンの『爆弾証人』」が、21日にさっそく裏付けられた。鈴木宗男疑惑に連座した起訴休職中の外務省職員、佐藤優氏の控訴審に、一審では出廷拒否した元条約局長の東郷和彦氏が弁護側証人として出廷したのである。
証言内容はほぼ本誌報道どおり、裁判上そこにはらむ問題もまた本誌が先んじて書いた通りなので、22日朝刊の各紙の記事と読み比べていただきたい。それにしても、鹿取克章外務報道官に対し、霞クラブの記者の質問は甘いと言わなければならない。外務省のサイトによれば、一問一答は以下の通り。
投稿者 阿部重夫 - 19:44| Permanent link | トラックバック (0)
もう応援はしないとはいえ、またもやトホホのドローだった。
他国選手のゴールシーンを繰り返しみせられると、日本って出場国でいちばん弱いのではないかと思えてくる。
わけても戦犯は柳沢だったと思う。肝心なときに役に立たない。絶好のシュートチャンスにも決められないふがいなさを、彼ほど堪能させてくれるFWはいない。わがニッポンの誇るべき象徴である。
さて、一夜あけて、サッカーの試合運びになぞらえて村上ファンド叩きを再考してみる気になった。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (1)
村上世彰氏逮捕以来、新聞や雑誌に洪水のように流れた記事に目を通してみた。玉は少ない。月刊「文藝春秋」の記事をはじめとして、シンガポール移転を告げた村上氏の片言隻句以外、めぼしいファクツが見当たらないのだ。枯れ木も山の賑わいの焼き直しが多い。正直、編集者としては同情を禁じえない。お互いさまだが、時間のないなかでスケジュールと追いかけっこだった状況は、他人事ではない。
しかし、「ヒルズ黙示録」の著作もあり、知人であるAERAの大鹿記者が書いた6月19日号の記事「村上『無罪』への大逆転」には、ちょっと意表をつかれた。なるほど、そういう見方もできるのかと思ったが、すこし異論がある。敬意を表した上で、何に違和を感じたかを書こう。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (1)
村上ファンド叩きは「フェーズ2」に入ってきたようだ。福井日銀総裁が1000万円出資していたと告白するなんて、参院財政金融委員会で質問に立った民主党の大久保勉議員も予想外の出来事だったらしい。
大久保氏は奇しくも孫正義氏や堀江貴文氏と同じ久留米市出身。東京銀行からモルガン・スタンレー証券を経た金融出身議員で、どちらかといえば地味な「金融オタク」だった。ごりごり暴露質問で責め立てる「爆弾男」タイプとは違う。ニセeメールで前原民主党前代表の首を飛ばした、オソマツな永田寿康前衆院議員のような山っ気はなかったのだ。
13日の質問でも大久保氏は淡々と、村上ファンドの応援団だった福井総裁の倫理的責任を問おうとした。ところが、総裁のほうから告白答弁。ざわつく傍聴席に、あわてて深入りするのを避けたほどだ。しかし、総裁はなぜ月央の政策会合が行われる前日に、クレディビリティを問われるような告白をしたのか。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)
4日の日曜から実質的に編集期間が始まったので、またこのブログは綱渡りになる。体力をどこで使うかは難しい判断だ。5日午前4時まで仕事したので、家に帰って寝たのは5時近くだったと思う。
それから6時間後、懐かしの東証兜クラブ会見室で村上氏の会見が行われた。さすがに現場には行けなかったが、睡眠を切り詰めてテレビで見守った。
目の周りにすこし隈があったが、「娑婆の光をふり仰ぐのも今日限り」と覚悟してふっきれたのか、すっきりと論旨明快、責任を明らかにし、進退も潔く、一世一代の会見だったと思う。もともと能弁な男だが、あすこまで整理された言葉を、この屈辱の日になかなか吐けるものではない。日本に逮捕されに戻ってきたのも見上げた度胸である。彼は最後は逃げなかったのだ。
「聞いちゃった」発言には苦笑したが、「キャッシュマウンテン」という言葉には実感がこもっていた。4000億円のファンド資金は現実には大きすぎて、運用難に陥っていたということだろう。ニッポン放送やTBS,西武鉄道や阪神など、ファンドマネジャーとしてはいかがかと思われる銘柄に深入りしたのも、その巨額資金の重圧があったからと思える。
投稿者 阿部重夫 - 06:52| Permanent link | トラックバック (4)
「村上ファンドを捜査」の一斉報道、まったく意外性がないというか、検察得意のリークで事実上の世論工作に、またかと感じるのは私だけだろうか。帰国でちょっと勇み足した懺悔で言うわけではないが、シンガポールへ逃亡したはずの彼が、わざわざ日本に戻って聴取に応じることになったのはなぜなのか。検察はどういうカードを切って、彼を舞い戻らせたのかが知りたいのだが、誰もそれを解説してくれない。
中部国際空港に飛来した写真を見ると、不精ヒゲをはやして心なしかやつれている。彼が通産省をやめた当座、広尾ガーデンヒルズのM&Aコンサルティングの最初のオフィスで会ったが、あのときと比べると生意気盛りの童顔がちょっと大人びた感じがする。やはり巨額のカネがファンドに集まって、そのプレッシャーに負けて、無理を重ねたという反省があるのではないだろうか。
おりしも厚生労働省が「出生率1.25と過去最低更新」を発表した。村上氏は4人の子持ちという子沢山の父であり、本来はヒョーショージョーものである。しかも、昨年末に第5子ご懐妊の吉報を得ていたらしい。シンガポール引越しも静かに子供を産んでほしいという思いもあるのかもしれないが、父親逮捕の年に生まれた子、というのはあまりに悲しい運命である。それがあの憂いを帯びた表情になったのか。子供が「さまよえるオランダ人」にならないためにも、あえて聴取に応じたのだろうか。
とにかく、ライブドアに続き、これも明らかな「国策捜査」と思える。阪急・阪神TOBのさなか、それを有利にするような捜査なのだが、そういう配慮も検察がしなくなったことは「いやな感じ」である。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (2)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
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