阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」
嵐の公開質問状シリーズ1 SBI第四質問状
2012年04月17日 [leaks]
ブラックアウトが終わりましたので、これから嵐のように質問状シリーズを続けます。第1弾はいまや訴訟でどちらが倒れるかの力相撲になっているSBIホールディングスから。先月は「後出しジャンケン」であれだけ威勢よくリリースしたのですが、その後に追撃でこのブログに載せた第三質問状にはまた沈黙。FACTAが今月の最新号の取材で送った第四質問状にも期限の11日までに答えませんでした。
ところが、13日には、質問状で聞いたSBIアラプロモ(社名変更でSBIファーマ)でリリースを発表して、またもや「後出しジャンケン」に出ました。このリリースだけじゃ、いかにも唐突すぎて、一般の人は何のことかわかりますまい。FACTAの追及に対する苦し紛れの後付け理屈なのです。
サプリの赤字子会社で、創薬の研究開発機能などなきにひとしいのに、弊誌に痛いところを衝かれたものだから、慌ててバーレーン政府と基本合意などというとってつけたようなリリースをだしたものと思われます。それでも時価総額720億円などという値がつくようなニュースとは思えませんが、これで市場の目をくらませるとでも思っているのでしょうか。
質問状は以下の通りです。
* * * * *
SBIホールディングス
SBIインベストメント
代表取締役 北尾吉孝様
第四質問状
ファクタ出版株式会社
月刊FACTA発行人 阿部重夫
拝啓
時下、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。第二質問状に後出しジャンケンながらお答えいただいたことで第三質問状を公開させていただきましたが、本日まで回答なしとは誠に残念に存じます。決算説明会と同じく、都合の悪いことには答えないのは「資本市場の清冽な地下水の守護者」としてはいかがなものでしょうか。泉下の北浦喜一郎元野村證券社長も嘆いていらっしゃると思いますが、次の不透明取引を発表されました。
3月29日、御社は100%子会社のSBIベリトランスをデジタルガレージの連結子会社である(株)ウィールに130億円で譲渡して、87億円の特別利益が発生すると発表しました。買い手のウィールの簡単な財務内容が述べられ、また買い手との間には資本関係、人的関係、取引関係、関連当事者への該当状況はないと明確に書かれています。また譲渡の受渡日も明確になっています。5つのコア事業の一つ(証券、銀行、損保、生保、決済)の事業であるSBIベリトランスを売却するとは、さぞ資金がお要り用だったのですね。2月24日にSBOベリトランスが上場廃止になるときに、御社は下記のように発表されていますが、完全売却ということは僅か一カ月で事情が変わったということですね。北尾様の良く言われるブリリアントカット化の一環なのでしょうか。
SBIベリトランスの有するEC決済のシステムやノウハウを完全子会社化による経営統合を通じて迅速かつ、効率的にグループに取り込むことが大きなシナジー効果を生み出すことになると考えております。
さて、翌日の3月30日に発表されたSBIアラプロモ(以下アラプロモ)の一部持分5.83%を「第三者である複数の事業会社等に譲渡する契約を締結した」というくだりと、「本件譲渡に伴う売却益約42億円を、2012年3月期決算における特別利益として計上する見込みです」という一文についてお尋ねいたします。アラプロモは、御社とコスモ石油(株)などが主要株主でアミノレブリン酸(ALA)を利用した医薬品、化粧品、健康食品の研究開発を行っている企業とのことですが、5.83%で42億円の売却益が発生するということは、企業価値は少なくとも720億円はあるということになりますね。営業損失8億円(2012年3月期3Q累計:御社説明会資料)のアラプロモの評価としては大変不自然です。お尋ねしたいことの骨子は以下のとおりです。
1) アラプロモの今回の譲渡先の 「第三者である複数の事業会社等」とは具体的にどのような会社、ファンド、個人ですか? 既存株主であるコスモ石油、(株)ネクシィーズなどの上場企業は含まれていますか? さらにホメオスタイルやその全株を売却した「一個人」、またはSBI傘下のファンドは含まれていますか。
2)売却益42億円をもたらした譲渡価格はいくらで、第三者の評価は受けていますか。監査法人のトーマツは認識していますか。
3) ベリトランス譲渡の発表のように、買い手の「第三者である複数の事業会社等」の財務内容と、それらの主体がSBIホールディングスとの間の資本関係、人的関係、取引関係、関連当事者への該当状況、さらに譲渡の決済受渡し日について開示していただけますか?取引所は当然要求すると思いますが、なぜこれらの情報が開示されていないのですか?
4) 2011年9月期の(株)ネクシィーズの有価証券報告書の中で、投資有価証券として199,542千円のSBIアラプロモ(株)が194株計上されています。これは一株102万円強の評価となるもので、これがこの3月の譲渡のベースとなる価格となっているのだろうと思料します。企業価値にして720億円以上です。ネクシィーズの近藤太香巳社長は北尾様を崇拝する経営者と聞いておりますが、102万円の株価で買ってくれた理由は、どこにあるのでしょうか。
今度は質問項目が少ないのでお答えしやすいかと存じます。3月18日に出したような熱烈なる「ヤブヘビ回答」を期待しています。お忙しいでしょうが、締切の都合もございますので、4月11日(水)までに文書または電話か口頭でご返答いただけたら幸いです。監査法人のトーマツ、(株)ネクシィーズの近藤社長にも、この件についての質問状をお送りいたしております。
敬具
4月6日
投稿者 阿部重夫 - 08:00| Permanent link | トラックバック (1)

