阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

2011年12月31日 [leaks]オリンパスの鑑、百武鉄雄秘書室長を褒め讃える

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ことし1年、オリンパスとは水面下でさんざん攻防戦をしましたが、最後にサラリーマンの鑑というべき忠犬に讃歌を捧げたい。百武鉄雄氏、オリンパスのグループ経営統括室経営企画本部秘書室長のことです。

本誌は11月25日付で彼が署名し、オリンパスの社印まで捺してある文書を入手しました。そこに元社長兼会長の菊川剛氏への涙ぐましいまでの忠勤ぶりが現れています。まさに菊川氏を「最高領導者として高く仰ぎ奉じる」日本のポチの模範です。

百武氏署名のこの文書、「定期建物賃貸契約書」とあって、今は東京地検特捜部の聴取を受ける身の菊川氏の隠れ家を会社が提供しているとの内容です。

賃借人   オリンパス株式会社
入居者   菊川剛
物件名   オークウッドアパートメンツ白金
物件住所  〒108-0072 東京都港区白金2-7-6
部屋番号  1401号室 2ベッドルーム 65平方メートル
入居日   11年11月28日
退去日   11年12月28日
月額賃料  500,000円

となっています。この文書が本物であるならば、過去20年間、隠しに隠して膨らんだ損失穴埋めのために株主資本を毀損して1340億円をねん出した張本人、しかも株価も会社の評判も地に落とした経営トップが、夜討ち朝駆けの取材攻勢から逃げ隠れするために、オリンパスがその隠れ家の家賃を負担して事実上、匿っているということではありませんか。

社印があるということは、高山修一社長のご裁可もおりているのでしょう。記者会見で前経営陣の責任を問う、などと殊勝に頭を下げていたのが、すべて嘘っぱちであることがよくわかります。

オークウッドアパートメンツ白金といえば、目黒通りに面していて、シェラトン都ホテルの斜め前、都内でも閑静な高級住宅街です。御年71歳の菊川氏が、小菅拘置所に放りこまれるまで、せめてお寛ぎくださいと用意したのでしょうか。

しかも、オリンパスは菊川氏のためにインターネットとペット代を支払っています。ネットは賃料に含まれていますし、これからの長い長い裁判闘争には必需品ですから、やむをえないということでしょうか。しかしペット代とは驚きです。ペット保証金に20万円、ペット清掃代に8万円も払っているのです。菊川氏は、悶々の日々を慰める犬か猫を抱いて、この隠れ家にお住まいということなのでしょうか。

ご家族については、協議離婚で生前相続、なんて噂も社内では流れていますが、真偽は別として、孤独な元社長兼会長を慮って百武秘書室長のかゆいところに手の届くような心くばりは素晴らしい。

この文書、再契約のハンコが捺されていますから、11月28日以前にもオークウッド系列の賃貸マンションを借りていたのでしょうか。もしかすると、12月28日の退去日以降もまた再契約しているかもしれません。それとも年末はこっそり自宅に舞い戻っているのでしょうか。

しかし、今期の決算でこの隠れ家代とペット代、あわせて月78万円をオリンパスはいったいどの項目に計上するのでしょうか。またまた「のれん代」?「会議代」「福利厚生」「交際費」……新日本監査法人や東京国税局が認めてくれるとは思えませんが。

これがオリンパスの本質でしょう。なんの反省もしていないことは明らかです。傷心の菊川氏を癒すのがペットだとしたら、秘書室長をペットにして飼えばいいでしょう。

百武氏、秘書室長に抜擢される前は、人事部人事グループリーダーとしてご活躍でした。とりわけ彼を有名にしたのは、東京高裁でオリンパスが敗訴した例の内部通報者左遷事件です。

オリンパスの顧問だった森・濱田松本法律事務所の女性弁護士と百武氏は、なんでもこの内部通報者を産業医に診断させようと強要したなどとネットでも批判されています。でも、裏側からみれば、会社のため、というより上司のために粉骨細心、ひたすら尻尾を振って出世を遂げるオリンパス社員のお手本ではないでしょうか。

彼だけではありません。ポチ諸君は、この百武氏に見習おう。ピョンヤンの泣き女、泣き男のように、ウソ涙を流して大仰に菊川「将軍様」の凋落を嘆き、最後の最後まで忠誠を。

来年もよいお年を。