阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

2011年09月15日 [leaks]FACTAleaks――オリンパスへの第二公開質問状

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  • オリンパス(東証1部)について、FACTA8月号(7月20日発売)でその巨額損失の奇怪な裏側を調査報道しました。この発行人ブログでも7月に質問状を公開しています。

    しかしながらオリンパスは音なし。あれだけ書かれながら、事実を否定も肯定もせず、ひたすら沈黙を守っています。株価は8月に入って2700円台から2200円前後に下げており、それは円高だけが理由ではないのですが、シカト作戦でしのごうとしているようです。

    菊川会長は何事もなかったように日経の紙面にコメントを載せ、テニスの全米オープンでも会場の壁面には「オリンパス」の広告が見えます。日本のテレビでも宮崎あおいのCM「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」が始終流れています。

    それなら「暗部のぜんぶ」を暴いてあげましょうか。オリンパスには日経元役員も入っているので、まさか日経は隠れ蓑を進呈していらっしゃるのではないでしょうね。おいしい広告主でもあるし……。

    よろしい。FACTAも第二弾をご用意しましょう。オリンパスの異常な買収とその損失は、当局も虎視眈々ですし、監査法人や格付け会社など業界関係者の要望もありますから。

    もちろん、次号(9月20日発売、10月号)で記事を掲載しますが、その予告編として同社に送った質問状をまた公開しましょう。その回答は添付の画像のように、またも木で鼻をくくったよう。こういうのを火に油、というのです。

    では、最新号で何が書かれるか、をお楽しみに。

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デジタルカメラや内視鏡などのメーカー、オリンパス(東証1部)について、FACTA8月号(7月20日発売)でその巨額損失の奇怪な裏側を調査報道しました。この発行人ブログでも7月に質問状を公開しています。

しかしながらオリンパスは音なし。あれだけ書かれながら、事実を否定も肯定もせず、ひたすら沈黙を守っています。株価は8月に入って2700円台から2200円前後に下げており、それは円高だけが理由ではないのですが、シカト作戦でしのごうとしているようです。

菊川会長は何事もなかったように日経の紙面にコメントを載せ、テニスの全米オープンでも会場の壁面には「オリンパス」の広告が見えます。日本のテレビでも宮崎あおいのCM「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」が始終流れています。

それなら「暗部のぜんぶ」を暴いてあげましょうか。オリンパスには日経元役員も入っているので、まさか日経は隠れ蓑を進呈していらっしゃるのではないでしょうね。おいしい広告主でもあるし……。

よろしい。FACTAも第二弾をご用意しましょう。オリンパスの異常な買収とその損失は、当局も虎視眈々ですし、監査法人や格付け会社など業界関係者の要望もありますから。

もちろん、次号(9月20日発売、10月号)で記事を掲載しますが、その予告編として同社に送った質問状をまた公開しましょう。その回答は添付の画像のように、またも木で鼻をくくったよう。こういうのを火に油、というのです。

では、最新号で何が書かれるか、をお楽しみに。

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オリンパス株式会社
広報・IR室

Jブリッジおよび英ジャイラス買収についてのご質問

ファクタ出版株式会社
月刊FACTA発行人 阿部 重夫

拝啓

初秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。弊誌8月号掲載のオリンパスの記事では取材にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。さて、弊誌はその後も継続取材を進め、新たにいくつかお尋ねしたい点が出てまいりました。

(1)編集部の取材によると、8月号で採り上げた貴社傘下のアルティス等を子会社化するにあたり、貴社はケイマン籍のNeo Strategic Venture, L.P.とDynamic Dragons Ⅱ SPCから株式を買い取っておられます。このうちDynamic Dragons Ⅱ SPCはアジア・アライアンス・ホールディングス(旧商号ジェイ・ブリッジ、東証2部)が立ち上げたものですが、同社について弊誌昨年7月号は「『最後のハイエナ』Jブリッジの往生際」と題した記事を掲載し、投資家を火ダルマにしたまま、シンガポールに逃れた枡澤徹前社長の無責任なファンドビジネスを批判、当局が動静を追っていることを報じています。まずおうかがいしたいのはこの件です。

質問ⅰ ジェイ・ブリッジの詐欺同然の投資募集に投資家が損害賠償請求訴訟を起こしており、株式市場でも同社と反社会的勢力のつながりを指摘する声が絶えませんが、社会的に優良企業とのイメージが強い貴社が、なぜこの悪名の高い企業に多額の資金を供給することになったのでしょうか。

質問ⅱ Neo Strategic Venture, L.P.についてもDynamic Dragons Ⅱ SPCと同様のファンドではないかと考えられますが、貴社はどのように認識しておられますか。

(2)貴社が英ジャイラスを買収した翌期(2009年3月期)に計上した特別損失について、有価証券報告書には「前期損益修正損15,516百万円は、前連結会計年度に資本参加したGyrus Group Limited等の投資について、手数料の支出額が最終的に決定し取得原価の配分が完了したため、暫定的な会計処理を確定させ、費用処理すべき金額をすでに計上したのれんの修正額として連結損益計算書に計上したものです」と説明書きがあります。この件についてもお尋ねいたします。

質問ⅲ 編集部の取材では、この会計処理を巡って「過大な手数料をのれん代に計上することは認められないとするあずさ監査法人と意見の対立が生じた」「最終的にはオリンパスがあずさの意見を容れて特別損失を計上したが、この意見対立のために翌期からは新日本監査法人に変更した」などと指摘する声が聞かれました。監査法人との意見対立とそれを理由とした交代は事実でしょうか。新日本監査法人にその経緯を説明しましたか。

質問ⅳ ジャイラス買収時にFA(ファイナンシャル・アドバイザー)に支払った手数料は、上記の15,516百万円を含めて総額250億円余りになると聞きます。これは事実でしょうか。

質問ⅴ この手数料額が事実なら、通常に比べて割高というよりは法外ではないかと思いますが、どのような事情によるものでしょうか。

ご多忙中とは存じますが、弊社の締切の都合もあり9月9日(金)までにご回答をいただければ幸甚です。ご回答はファクスまたはメール、電話、あるいは直接インタビューに応じていただく形でも構いません。よろしくご一考のほどお願い申し上げます。  敬具

9月5日(月)

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オリンパスから届いた回答書。